暁 | ナノ




沈黙(無双.張遼と夏侯惇)



ふと男を見れば何やら妙なことをしていた。

「…何やってる?」
「いえ…少し」

張遼は耳を塞いでいた腕を下ろす。
武人のくせに普段から肌が白い男だが、雪の降るこの季節には少しばかり鼻の先が赤くなっている。無表情は変わらない。
声をかけられた際、夏侯惇に向けられていた視線は目の前の雪原に移される。
夏侯惇はその隻眼で張遼の瞳を見つめる。瞳は感情を表すというが、薄い茶のそれからわかるものはやはり何もない。

「静とは、如何に心地の好いものなのかと」

彼らの吐く息は大気中に存在を示し、静かに消えていく。
すっかり白く埋め尽くされた大地には色の欠片もない。




冬って静かだよね 不思議
耳を塞ぐ動作が好きです

下ヒの戦いを思い出すから張遼は冬が嫌いそうだけどベタだよな
むしろ幾年も前にはあんな戦いがあったのに今はすっかり静かだなーとか思ってそう
張遼が好きすぎてやばいです


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