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痕跡(創作三国志.張遼と陳宮)

※暴力があった呂布×陳宮




「もうやめておけばいいのに」

布をくるくる巻きながら張遼が溜息混じりにそう呟いた。
陳宮は何も言わない。
腕に出来た痣は張遼の巻く布に隠れていく。そこに少し触れるだけで痛みを感じるが、その程度の痛みにはもう慣れてしまった。

「…申し訳ありません、張遼殿。手間をかけさせてしまいました」
「俺は気にしないよ」

はい終わり、との声と共に布の端と端がきゅっと結ばれた。
礼を言い、陳宮は腕を引っ込める。布が綺麗に巻かれた腕は裾の中に隠れた。
細い腕だ、と張遼はいつも思う。腕だけでなく、身体全体が細い。大きな刃弓を扱うとは言え、陳宮は文官なのだから当然といえば当然だろう。
その陳宮が、あの呂布の暴行を受けている。それも一方的に。
想像しただけでも胸が痛む。衣服を脱げば恐らくその白い肌は傷だらけになっているだろう、と。
簡単に想像出来てしまった。張遼の溜息の回数は増える。そこまでされても陳宮は呂布から離れない。
古参である張遼や高順ならともかく、何故陳宮がそこまで呂布にこだわるかがわからない。




ちゃんとした話に出来なかったので
陳宮の身体が痣だらけだったら滾ると思って…呂布殿は陳宮が好きだよ


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