暁 | ナノ
構わないで放っておいて（無双.徐晃と張遼）
※ほんのり呂←遼（呂布死んでる）
※徐晃っていつから魏軍にいたの？(
その人はまず心を閉ざした。
彼の戦で主が亡くなり、彼が何を失ったかは知らない。顔に出ない人だから、捕らえられたときも、主が処刑されたときもその表情は何も変わってはいなかっただろう。
けれども心はがっしりと堅く閉ざされている。
何もかもを寄せ付けないように、寄ってきても深く深く入り込まないように。
そして今度は瞳を閉ざした。
瞳から入る景色が心を揺さぶる、といつだったか無感情に話してくれたことを思い出す。
だから瞳を閉ざすのだと。
所謂堅い扉を守る鍵のようなものである。
心を閉ざして、瞳を閉ざして、自らを殺し孤高の武を掲げる男。
それなのに彼はまだ苦しそうだった。
「張遼殿」
呼びかけに応じない。
苦しげに眉を寄せた彼は、その手で両耳を塞いでいた。
心も瞳も閉ざして尚周囲を拒絶しようというのか。
拒絶が何をもたらすのだ。
「張遼殿」
「…いや」
少し強めに呼べば、拒絶の言葉とともに首を小さく振る。
何が、いや、なのだ。
何も見ようとも聞こうともしない彼は拒絶ばかり示す。友人として、せめて理由くらいは知りたい。腹が立った。
普通に書きたかった話だけど放置になりそうだったので救済。
目も耳も塞ぐ張遼が好きだなぁってところから派生した
呂布が死んでから頭がおかしい張遼が好き
他人を寄せ付けない張遼が好き
そのくせ心のどっかで助けてほしいと思ってる張遼が好き
つまり張遼が好き