※若干男性向けっぽい表現あります
※ぶっかけてます。苦手な方はクリアボタンで戻ってね…


ぶっかけたい、とニールの頭の中で何かが叫んだような気がした。叫んだというよりシャボン玉が割れたように唐突に思いついたといった方が適切なのかも知れない。ベッドの上でごろりと横になっていたニールはその唐突な発想に自分でも驚く。首をもたげたその欲望は、一瞬でニールの脳内の隅々にまで浸透していき彼の脳内をピンク色一色に染め上げた。蕩けた目でこちらを見上げてくる刹那。口の端から白い液体がとろりと溢れ出して顎を伝う。視線を下に遣れば、捲り上げられた服から覗く控えめな胸。腹部にもべっとりと液体がついている。ニール、といつもと違う艶のある声で名前を呼ばれたような気がして体中がどくりと大きく脈打った。

「こりゃ…溜まってるな…」

じわりじわりと妄想が大きく膨らんでいくにつれて体の中心に熱が篭るのを感じてニールは溜息をついた。『俺は何を考えているんだ。なんて卑猥な妄想をしている』、と己が欲望を押さえ込もうとする理性と、『生理現象なんだから気にするな。ぶっかけちまえ』、と理性を撥ね退けようとする欲望がニールの脳内で鬩ぎあっている。欲望を吐き出すことなく悶々とし続ける体、脳裏に過ぎる官能的な格好でこちらを見上げている刹那。天秤にかけてどちらが重いか、そんなこと一目瞭然である。しかし、大の大人が娘っ子ににじり寄る姿はなんとも間抜けに映る気がしてニールはしばし思いとどまる。ああ、そうだなとニールは誰に言うでもなく呟く。

「俺だってもういい大人だ。一日くらい我慢出来る」

そう言ってベッドから降りたニールはふらりと無意識のうちにドアへと向かう。刹那の部屋のパスワードは知っている。もし部屋にいなかったら勝手に上がらせて貰うことにしよう。ニールはそこまで考えてはたと我に帰った。

「……………」

さきほどの独り言ななんだったのか。刹那をベトベトにしてやりたい、という欲望が理性を振り切っていた。





「っていうわけなんだけど…っ」

「もういい、経緯はどうでもいい…だからこの格好…っ」

ニールが刹那の部屋を訪れた時、着替えていたのか風呂に入る準備だったのかなんなのから定かではないが、刹那が上着一枚だけを羽織っているというあられもない格好で出迎えてくれた。いや、勝手に部屋のロックを解除して入った時に刹那がたまたま着替えていただけなのだが、ニールは好機だと言わんばかりの勢いで彼女をベッドに押し倒した。刹那からしてみれば突然やってきた―一応恋仲である―男に押し倒されて迷惑なだけの話である。押し倒したニールは興奮したような息遣いで、刹那の赤いストールで彼女の腕を縛り上げたかと思うと、器用にベルトを外して早くもいきり立った自分の陰茎を露にした。刹那はその突拍子もない行動に目を剥いて半ば悲鳴に似た声をあげたのだ。

「―っ!ニール、やめ…っ」

「ごめん、なんか我慢出来ないっつか…」

ムラムラしちゃって、と語気を強め刹那の顔に陰茎を近づけながら扱く。目の前で見せ付けられる一方的な自慰行為に嫌悪しながらも刹那の視線はニールのものから離れない。頬を一気に赤く染めて嫌々、と首を振りつつも目は潤んでいる。縛り上げられた手のせいで上手く身動きが取れずにいる刹那の足を広げて、ニールは慎ましく布で覆われている恥部を見遣った。すると、勃起した陰茎をショーツ越しに刹那の陰部に擦り付けるように動き始めた。無防備なソコを突然擦られて刹那の口から驚きと色香が混じった声を漏らす。布越しに陰部全体を行き来するニールの陰茎。その熱さに刹那の頬に一層赤みが増した。

「感じてるの?」

「あっ、 感じてなんか…っ」

「でも濡れてきて、パンツ透けてるけど…?」

「ちが、濡れてなんか ないっ」

刹那のものなのかニールのものなのか、どちらのものかなんてはっきりしなくても別に可愛い刹那が見れればそれで良いや、とニールは腰を動かしながら考えた。湿った布と陰茎が擦れる音がやたら湿っぽくなってきた頃、ニールの息が荒くなった。いつも飄々としているニールの色っぽい表情に、刹那は見惚れた。その間にも動きは一層激しくなっていく。

「ごめ、刹那…出る  っ」

「ひゃ…っ」

温かいものがショーツのクロッチ部分と、足の付け根辺りに飛んだ。その温かいものが何か、とは言うまでもない。刹那は恐る恐る自分の下肢を見遣って、盛大に汚されたソコを見て溜息を吐く。よく見れば腹部にまで飛沫が飛んでいて臍に溜まっている。

「刹那、」

「んあっ…!」

突然ショーツを横にずらし陰部を曝け出したかと思うと、ニールはソコへ直接自分のモノを押し付けて先ほどと同じように擦り始める。直に触れる感触に刹那はびくりと体を震わせて、上下に動く度に腰を揺らめかした。柔らかい肉襞に亀頭を包まれてニールの口からはあ、と色っぽい吐息が漏れた。

「刹那のココは、 あったかくて良いな…」

「やっ…あん…っ」

「刹那の、びらびらに引っかかって気持ち良い…」

陰唇にニールの亀頭が擦れ、前後に動きながらも竿を包み込んで離さない。露わになっている恥ずかしい部分を満遍なく擦り上げられる刹那は自由の利かない手をぎゅっと握り締めて快感をやり過ごそうとしている。

「おっ、勃ってきたな、」

「あっやだ、そこ、んんっ…!」

コリコリとリズム良く陰核を擦られて刹那は悲鳴を上げる。擦られる度に下腹が苦しくなるほどに感じてしまい、忙しなく開閉する下の口からはとぷりと愛液が溢れ出す。大きく包皮を捲り上げられた陰核と亀頭が密着してじわりと熱をもつ。きゅん、と陰核の付近が引き攣ったのを見て刹那もそろそろか、とニールの動きが激しさを増した。

「あっ…強くしたら…ひあっああ…」

「っ…刹那…―っ!」

体をびくりと弾ませてニールはしばらく沈黙した。二度目の射精に、ニールは深く息を吐いて満足げに刹那を見下ろす。吐き出された多量の精液は刹那の陰部に直接かかった。どろりと垂れ始めるソレの温かさに刹那は体を震わせる。呆けている刹那の下半身に手を伸ばしたニールはすぐさま愛撫を始める。

「女の子はココが一番気持ち良いんだよな?」

「ひ、やっ ひゃああんっ」

剥き出しの陰核に精液を塗り込むように、ニールの指先は陰核の周りを執拗に擦る。潤滑剤代わりとなっているソレのせいで指先で良いように弄ばれる陰核はピクピクと断続的に痙攣し始めている。適度な硬さをもつ陰核を弄る度に刹那は甘ったるい艶美な声を出して膣口からとろりと愛液を溢れさせた。

「にーるっ、こりこり しちゃ、やら…っ」

「こんなにトロトロにさせて、嘘はいけないぜ…?」

「ひぁああんっ!」

少々乱暴だったか、と心配するほど強く陰核を摘んでやると刹那は腰を大きく弾ませて、快感の余韻で動けない体を突っ張らせ陰部をニールの方へ見せ付けるようにして痙攣して達した。摘んだままの陰核を引っ張ってやると敏感になっている刹那はだらしなく足を広げながら下半身をビクつかせ「あっあっあっ」と引っ張る動きに合わせて嬌声を漏らす。打てば鳴るその反応に、ニールの中心に再び熱が集まったのは言うまでもない。真っ赤に膨れた陰核から陰部にかけてはニールの吐き出した精液によって白く汚されていてそれがまた劣情を誘う。

「もっとシて良いか…?」

ニールの物足りなさそうな表情を見て刹那は迷うことなく足を広げてニールを迎え入れた。刹那自身も物欲しそうな、発情しきった顔をしていた。




「ラッテ」はイタリア語で「ミルク」の意です。