※身寄りのない刹那♀をグラハムが引き取った設定のパロです。
※血の繋がってない兄妹みたいな感じです。高校生刹那♀と社会人グラハム。


「邪魔をするな」

「邪魔をしている気は毛頭ないぞ」

薄こげ茶のブレザーに可愛らしい赤のチェックの制服を身に纏う刹那と、彼女を背後からぎゅっと抱き締めるグラハムの朝一番の会話である。携帯電話でメールチェックをしている刹那は液晶に目を遣ったまま鬱陶しそうに眉を顰めた。一方のグラハムは刹那の首筋に顔を埋めて変態よろしく匂いを嗅いでいる。

「ふむ、先ほどから漂っているこの甘い香りは君のものか」

「朝食のワッフルだ。サラダも作って置いたからさっさと食え」

とうとう鼻までおかしくなったか、と呟きながらテーブルの上を指差して催促するも、グラハムは刹那にへばりついたまま離れようとはせずとうとうニーハイソックスとスカートの間から覗いている生足を撫で回し始めた。いつものことでうんざりしてはいるものの溜息をついただけで振り払おうとはしない。

「折角の有給なんだ、一日中こうしていたいよ」

「残念だが授業がある。遅刻するわけにはいかない」

グラハムの執拗なスキンシップを擦り抜けて刹那はテキストの入ったショルダーカバンを手に取る。足早にカバンを手に取った刹那は部屋を後にしようとするが、自分の前に毅然と立ち塞がるグラハムに行く手を阻まれた。

「待つんだ刹那」

「む、邪魔するなと何度言えば分かる」

パジャマ姿で仁王立ちするグラハムは少々滑稽だったが、今の刹那にはどうでも良かった。いい加減、家を出ないと授業に遅刻してしまう。玄関へ通ずる廊下へ出ようとグラハムの脇を通り過ぎようとするが寸でのところで腕を掴まれて部屋の中に引き戻されてしまった。

「君は大事なことを忘れている」

「は?」

「君と私は久しく愛し合っていないのだよ。仕事に感け(かまけ)深夜遅くに帰宅し、刹那の可愛い寝顔を見ながらマスターベーションするばかりでは身が持たない」

「そんなことを言うためにさっきからまとわりついていたのか貴様」

洋々と熱弁をふるうグラハムは刹那の手を取り腰に手を回しアプローチするも刹那は靡かない。朝っぱらから淫らな行為に興じようなど、グラハムの変態的な趣味に付き合う暇はないのだ。睨み上げながら刹那は声を張った。

「時間がないんだ、退け!」

「抵抗するか。良かろう、ならば私の道理でこじ開ける!」

「ぐっ!」

邪魔者扱いされても尚、刹那への過剰なアタックを繰り返すグラハムは彼女の肩を掴むとソファの縁に押さえつけてぺらりとスカートの裾を捲り上げる。青いストライプの布に覆われた健康的な、張りのある形の良いお尻が曝け出される。引き締まった太ももの内側を撫で上げられ、布の上からも陰部を擦られると刹那は慌てて身を捩り始めた。

「や、止めろ!」

「聞けぬ願いだ!」

そういうと同時にグラハムは己の腰を前へ押し出し刹那の臀部にソレを押し付ける。一方の刹那は押し付けられたものの感触に身震いした。パジャマ越しのはずなのに燃えるような熱さを感じるのだ。グラハムは刹那の両腕を拘束したまま、器用に片手でパンツを引き摺り下ろした。褐色の肌の丸みが二つ、谷間の奥はまだ明かりの下に姿を見せていない。手馴れた手付きで扱いたあと、屹立したソレを何度か臀部に擦り付けてから割れ目にゆっくりと、押し付けるように這わせた。

「ひっ…」

「ああ、なんと柔らかい…」

グラハムの熱いものに陰唇を擦り上げられて刹那は甘い声を漏らす。先ほどまでの抵抗は何処へやら、下半身に広がる甘い疼きに体がいうことを聞かずただただグラハムの熱に酔いしれている。滑りも良くなったせいか二人の体がリズミカルに揺れる。

「さっきまでの威勢が嘘のようだな、刹那。君の体はこんなにも私を求めている」

「ち、違うっ そんなこと…あんっ」

陰部全体を前後に擦られて腰が砕けそうになる。硬いソレのせいで陰唇が押し広げられてしまい、粘膜と直接擦れて快感が増しひどくぬめっている。入り口付近をねちっこく責められるとなんの抵抗もなしにするりと入ってしまいそうで気が気でない。

「あっ!」

「…ほう」

刹那が一際大きな声をあげた「イイトコロ」を探るようにグラハムは腰を動かした。一番敏感な器官を強引に刺激された刹那は体全体を大きく撓(しな)らせる。その反応を見たグラハムは更に興奮し激しく突き動かし始める。

「クリトリスがこんなにも勃起しているではないか!」

「いやっあ、やだぁあ」

硬くなっているクリトリスを執拗に擦り上げられて腰が意に反して跳ね上がった。大きすぎる快感から逃げようとするが、足を両側から押さえられ太ももと陰部でグラハムの男根を包み込む姿勢に固定されてしまっている。両腕は自由になったが喘ぐ刹那に逃れる手立てはない。湿った音が徐々に耳に障るようになってきた。

「私の我慢汁と君の愛液でこんなにもいやらしい音がするぞ、ほら」

「言うな、言うなぁ、あっ ひい」

「下の口は素直だ。感情を偽らず本能のままに蠢いている…何処が気持ち良いのかその可愛い口で言ってごらん」

「い、わな っ 言わない…っ ふうっ」

「こんなに感じておきながら何を躊躇う。ここが、クリトリスが気持ち良いのだろう?それともこちらの陰唇か?どっちがいいのか言いたまえ」

「ぃ、いやだっ はっ イ、」

いく、と言い掛けた瞬間に刹那の細い腰が大きく波打ち痙攣する。その間にもグラハムの責めは止まず、絶頂と責めによる快感を同時に味わっている刹那は声にならぬ声をもらしてソファに沈んだ。一方のグラハムも限界が近いようで動きが一層忙しなくなった。刹那のクリトリスと自分の感じるところが何度も擦れた時、それは唐突に体を突き抜ける。

「ぐっ…!」

下腹部から脳までを一気に駆け上がった快感に抗うことなく身を任せる。体を微かに震わせて熱い迸りを刹那の陰部に撒き散らしたグラハムはどくり、と排出されていく感覚に深く息を吐き達した余韻に浸る。眼下の刹那のパンツの中には、今しがた自分がしこたま吐き出した精液がべったりと付着している。てらてらと濡れて光る陰部は蠱惑的だ。生暖かい液体がパンツのクロッチ部分に滞留しているにも関わらず何事もなかったかのようにパンツを穿かせた。朦朧とした状態の刹那はその不快感にですら感じてしまい小さく震える。その様子を見たグラハムはソファにうつ伏せでぐったりしている刹那を見下ろして意味ありげに微笑んだ。一度で終わるはずがないのだ。グラハムは刹那を仰向けにし、抵抗の色が少ないのを良いことに足を開かせて圧し掛かった。