※兄妹パロでニル刹♀(18ニール×10刹那♀くらいの年齢)
※両親が不仲です。そういう雰囲気が嫌いな方は注意


いい加減にしてくれ。夜中に居間の方から聞こえてくる皿の割れる音とヒステリックに喚き合う男女の声が、酷く耳に障る。ニールはベッドの中で寝返りをうちながら目を閉じた。子供の前では取り繕ってはいるものの、こうやって夜になればいつも口論が始まる。布団と頭の上から被ってみても両親の声は嫌でも聞こえてきた。机を叩く音がしたと思ったらパリン、と高い音が響いた。また皿が割れた。

「本当に、いい加減にしてくれよ」

はあ、と枕に顔を埋めながらニールは呟いた。迷惑なんだよ、と面と向かって二人に言うことが出来たらどんなに良いだろうか。喧嘩するななんて無茶なことは言わない。せめて、自分たちの居ないところでやって欲しいものだと強く思った。激しい口論を聞いた次の日の朝、どんな風の振舞えば良いのかといつもそれが気がかりで億劫で仕方なかった。今も悶々と明日の事が気になってニールをイライラとさせるのだ。

「兄さん」

畜生、と悪態をつこうとした時、蚊の泣くような声がしてニールはベッドから跳ね起きた。妹の刹那がドアの付近からじっとこちらを覗いていた。明かりが消されて真っ暗な部屋の中に廊下の明かりが差し込んで、ワンピース型のパジャマを着ている刹那の影が伸びている。

「刹那、どうした?」

「一緒に、寝て良い?」

部屋に片足だけ踏み込んでいるのを見たニールは腕を広げて「おいで」と言った。両親の喧嘩を耳にして怖く感じているのは刹那だろう。胸に飛び込んで来た刹那はニールにしっかりとしがみ付いて安心したように目を細めて頬を緩ませた。

「母さん達、怖い…」

「そうだな。ここも怖いか?」

「ううん」

落ち着くから好きだ、とより一層にじり寄ってくる刹那をぎゅっと抱き締めて瞼にキスを落とした。ちゅ、ちゅ、と可愛らしい音がする度に身を捩ってじゃれるものだからニールもついつい楽しくなってじゃれついた。もっと抱き締めてやろうと腕を伸ばす。と、ニールの手が刹那の臀部を擦ってしまったのだ。それにビクンと身を弾ませた刹那の頬は仄かに赤くなっていた。

「あ、悪ぃ」

パッと手を離して「そういうつもり」はないとジェスチャーで現す。気を紛らわそうとして来ただけなのに、迫られたら嫌だよなとニールは少し距離を置こうとした。

「刹那?」

「いい…して?」

その手をぎゅっと掴みニールに圧し掛かるようにして馬乗りになった刹那の表情は心なしか大人っぽかった。ニールはふと、初めての日のことを思い出した。両親の口論に怯えてやってきた刹那を宥めているうちに妙な空気になってしまった。それに気がつきながら刹那に抵抗の色がなかったのを良いことにニールはその小さくて華奢な無垢な体をゆっくり、慎重に解して繋がってしまったのだ。刹那の体は、ほんの少し力を入れて触れただけで壊れてしまいそうなくらいに小さく感じた。咥え込んだまま暫く動くこともまともに出来なかったし、大粒の涙を流しながら息を殺していた刹那の表情はちょっと痛々しくも思えた。その刹那が、自分に馬乗りになっている。

「ね、 して?」

強請って来る刹那の表情は少女とは思えないほどに艶っぽかった。その色っぽさにはあ、と苦笑いしながらニールは、青のボーダー柄のワンピースの裾をそっと捲り上げる。

「兄さんじゃなくて、ニールな?」

「う……に、ニール…」

名前を呼ぶ時はいつも照れくさそうに眉間に皺を寄せるのが刹那の癖だ。そのいじけたような表情を見上げながらショーツの中に手を差し込んだ。未発達なソコはぴたりと閉じられている。手探りでそこを左右に広げて指を一本だけ差し込むと、刹那の表情は途端に色っぽくなって小さく喘いだ。

「うう…」

「痛いか?」

「大、丈夫……んっ」

刹那はひくりと腰を戦慄かせて指を受け入れた。動かす度に水っぽい音が響いて、ニールの手の間を愛液が伝っていく。わざとゆっくりにしてやると刹那は物足りなさそうに、自分から腰を動かしてくるのだ。それを見越して、いきなり奥を突いてやれば刹那のナカがきゅう、と引き締まった。

「…ひ、いじわる」

「自分で動いちゃう刹那、可愛い」

「い、言うなぁ…っ」

温かくて柔らかいナカを堪能しながら、空いている方の手で器用にゴムを被せて準備をする。触られたわけでもないのに、ニールの陰茎は刹那の痴態のせいで大きくなっていた。それに気がつかない刹那は相変わらずニールの耳元で甘ったるい声をあげている。

「ごめんな刹那、ちょっと急だけど」

「ひゃっ…」

指を抜いて直ぐに押し付けられた陰茎の熱さに驚いた刹那は、下肢に眼を遣った。滾っているソレが徐々に自分の中に埋まっていくのだ。ニールの大きな手で腰を掴まれ、無理矢理挿入されていく感覚にまだ幼さの残る太ももが打ち震えた。過ぎた快感に体全体を撓らせる刹那を、下からガツガツと突き上げる。動きに合わせて腰を振ったかと思うと、刹那は声もなく体を強張らせた。達してしまったようで息が荒い。

「はぁ…っは…」

「イっちゃった?」

「ごめ…んなさ…」

「良いって」

気にすんな、と言うと、刹那をベッドに押し倒して敏感になっている部分をぐいっと突いた。いきなりの動きに刹那は背中を海老反りにしてナカは収縮させながらイった。

「あ――っ」

「おいおい敏感過ぎるだろ」

立て続けに与えられた快感のせいで涙目になってニールを見上げている刹那。ショーツをずらして挿入したせいでクロッチ部分はびしょ濡れになっていた。目に映る全てがニールの理性を取っ払ってしまって、犯されるがままの刹那は襲い来る快感に恐怖した。

「怖がらなくて大丈夫だよ、刹那」

「に、にーる…っ」

「しっかり気持ち良くしてあげるからな」

言うと同時に動き出したニールは、ひぃ、と上がった小さな悲鳴に耳を貸すことなく刹那の体を貪った。