五日目





「そういえば食事、掃除、買い出しの当番を決めないといけないね。今は真太郎や僕やテツヤがやっているけど、講義も始まって忙しいしみんなで分担しよう」

大学も本格的に始まったある日、赤司は「当番をいろいろと決めてしまおう」と、共用リビングに全員を呼び出した。今まではばたばたしていたのでわりと適当にできる人がやっている感じだったのだが、いい加減リビングやキッチンが雑然としてきてしまっていた。住む場所は快適に保っておきたいし、食べ物にしたっていつまでもバラバラ、では経済的にも燃費が悪いだろう。

「掃除の場所は廊下、共用リビング、キッチン、トイレ、風呂場、玄関だ。丁度六つあるから、一人一ヶ所、曜日でローテーションしよう。食事は夕飯だけ当番制にするか。朝はばらばらになるだろうし、昼はそれこそ各自の方がいいだろう。作れる人が作るとして、真太郎は作れるね。これまでもわりと作ってくれていたし。それから僕もまあ基礎的なことはできるし、テツヤもそれなりに作れるんだったな。涼太は?」
「簡単なのなら大丈夫っす!!あと料理本あれば」

黄瀬はカレーライス、シチュー、ビーフシチュー、ハヤシライス、と基本的に作り方と材料が同じ料理を自慢気にあげる。馬鹿である。

「まあいいだろう。で、大輝は作れるのかい?」
「カップ麺少々」
「却下。大輝は買い出し組だ。敦は?」
「んーお菓子ならー」
「敦も買い出し組で」

赤司は頭痛を堪えるような顔をした。できればなるだけ全員で食事も分担したかったらしかった。しかし無理にできない人にやらせるのは効率が悪いだろう、と思ったらしい。生活の中で覚えていけたなら後から当番を見直すこともできる。

「お金の管理は僕がするから、僕は料理と買い出し兼任かな。他の三人が一週間のうち二日ずつローテーションして、僕が一日担当しよう。材料等で必要そうなものがあるなら僕に伝えてくれ。そうすれば僕が買い出し組に伝えたり、自分で買い出しに出たりしよう。それでいいね?」

青峰と紫原は面倒そうな顔をしたが、異論は言わない。共同生活に面倒はつきものだ。その分大きな楽しみもあるけれど。


END


買い出しは物が減ったりなくなったりしたら赤司が指示するかたちで。とりあえず食事当番表を下に置いときます。

(日)緑間
(月)黒子
(火)黒子
(水)赤司
(木)黄瀬
(金)黄瀬
(土)緑間

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