二十四日目




「じゃあまずは僕の部屋から見ていこうか」
「赤司君の部屋とか見る必要あるんですか?」
「まぁ一応ね。みんなのはやって僕のはやらないなんてなんだか不公平じゃないか」
「赤司っちの部屋とか初めて見るっす!楽しみー」
「別に興味ねーよ。てかこれ全員で全部見てくのかよ。面倒だな」
「ルームメイトの部屋くらいは知っておくべきなのだよ」
「めんどー。俺見なくてもいいよー。赤ちんの部屋とかよく行くし」
「敦、これは点検だから」

赤司ががちゃりと自室のドアを開けた。埃ひとつ落ちていないのではないかというほどぴかぴかの床に、黒のラグがしいてある。部屋は黒や灰色、さし色で赤が使われていて、シックで落ち着いた印象を受けた。家具はところどころ和風の装いをしており、ベッドの横には障子紙と格子で作られたランプシェードまであった。壁際には本棚が二つあり、それぞれに難しそうな参考書やら新書やらがすっきりと収まっている。いかにも赤司というストイックな部屋に、娯楽らしい娯楽の品は見受けられず、青峰がふざけてクロゼットまで開けてみても中身もきっちり整理整頓されており、非の打ち所がない。衣類にしても皺にならないよう綺麗にたたまれていたり、ハンガーにかけられていたりする。基本的に物が少なく、必要最低限だったが、その必要最低限のものも洗練されていて、センスがいい。念のため、と黄瀬がベッドの下を点検してみるが、そこにいかがわしい雑誌があるはずもなく、「赤司っちってそういうの見ないんすか」とたずねると「今は電子媒体の時代だろう」と冗談のような冗談でないような答えが返ってきた。

「まぁ赤司の部屋だからな。人事を尽くしているにきまっているのだよ」
「つまんなーい」

一応赤司が用意した点検票があり、いくつかチェック項目が用意されていた。項目は整理整頓されているか、異臭はしないか、埃はたまっていないか、壁や床に傷や汚れはないか、なにかふさわしくないものは置かれていないか、といういたってシンプルでありきたりなものだった。それに緑間が全部チェックを入れ、赤司の部屋は終了。



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つっこみどころがなさすぎてなんかやまもなくおちもなくいみもない感じになりましたが赤司編はこれで終了。
赤司の部屋は微妙に和風っぽいのがいいなぁと思ってます。
次は紫原の部屋です。


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