二十二日目




「僕たちがこの家に引っ越してきて暫く経つわけだが、ここらで一人一人の部屋の点検をしたいと思う」

赤司の発言に主に青峰と紫原と黄瀬からブーイングが上がった。口々に面倒くさいだとか、プライバシーの侵害だとか、とにかくぎゃーぎゃー喚いている。けれど赤司が「僕が言うことは?」と聞くと口を尖らせて「絶対」というのだからおかしい。

「たしかに共同生活をしているわけですから、ある程度は色々と管理した方がいいですよね」
「そう、たまに大輝の部屋のいかがわしい雑誌が廊下に落ちていたり、敦の部屋から異臭が漂ってきたりするからね。すこし大掃除もかねて点検をしたいんだ」
「ちょっと待ってくださいっす!せめて片付ける時間が欲しいっす!二時間とかでいいから!今の樹海に人を入れるのはさすがにモデルとしてどうなのかって!」
「ああ、じゃあ二時間待とう。二時間後に点検だ。各自見られたくないものや見られると困るものは精々ベッドの下やクロゼットの奥に仕舞い込めばいいさ」
「なんで俺見ながら言うんだよ」

俺は別に見られても恥ずかしくねーからな、という青峰を尻目に、各々自分の部屋へ。基本的に樹海と化している部屋に赤司を招いたらどうなるのか、想像するだけでおそろしい。


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しばらく続きます。
ひとりひとりじっくりやりたいかもしれない。



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