浮気は文化







やってきました坂田のターン。彼は三年生の中で唯一の平部員。なんでかって生活態度が不真面目だから。不真面目ってか適当すぎるんです。授業時間は居眠りしてるし部活だって2日に1回来ればいい方。たまにお姉様やお兄様と春を売っていたりするものだから開いた口が塞がらない。さらに彼には高杉という彼氏がいるにもかかわらず、の不貞な坂田。彼に貞操観念をもとめちゃいけません。


「いい加減目を覚ませ銀時」
「覚めてるって、授業終わったから」
「そういう意味じゃない。全くお前は清く正しく生活しようという気はないのか」
「汚く不潔で不健全に生活できる自信はあるんだけどね」

銀時ときたら桂の毎度のお説教を馬の耳に小便ほどにも気にしていない。むしろどうやったら馬の耳に小便をかけられるのかということを真剣に考えやがる。

ついさっき1日の授業が終わったところで、銀時は珍しく部活に顔をだそうと体育館に向かうところだった。そこでばったり桂に会い、先程の会話にいたる。桂の説教をBGMに、銀時はさっさと部室へゴールイン。そこにはすでに高杉がいて、彼ときたら惜しげもなく全裸を晒していらっしゃる。

「おいバカ杉。汚ぇもん見せんじゃねぇよ」
「うっせー。勝手に開けんなし」
「いや公共の場だろ。つーか全裸って。お前まだパンツも履けねぇアウストラロピテクスやってんのか。進化の途中だからチビ杉なのか」
「殺す!!竹刀もてや銀時ぃ!!表出ろ表!!」
「いや、とりあえず高杉、お前は服を着ねば痴漢扱いされるぞ」

桂は冷静すぎるツッコミをいれ、マッパで竹刀を掴んでさらに銀時を体育館へ連れ出そうとする高杉に彼の袴を投げてやる。舌打ちひとつ、高杉はノーパンに袴を装着。そこにはもう誰も突っ込もうとしない。

当の銀時はダルそうに着替えを開始。だが彼の首もとには高校生らしくない卑猥な痕跡が散らばっているではないか。それに気付いた高杉が「てめっ!銀時!また浮気しやがったな!!」と竹刀で殴りかかる。銀時はどうにかそれをしらはどり。

「浮気は文化だバカヤロー!!嫌なら別れたっていいんだぜノーパンチビ杉ぃ!!」

と、竹刀を奪い取る。すぐさま壁に立てかけてあったもう一本を手に取った高杉は未だ上半身裸である。乳首はやはりピンクだった。

「上等だコノヤロー!いや、誰が別れてやるか!一生つきまとってやるに決まってんだろ!勝負して負けたら今晩は下になれよな!」
「なんでそーなるんだこの淫乱!!」
「うっせ!溜まってんだよこちとら!」
「1人でシコシコやってな負け組!!」

身も蓋もない会話は体育館まで続いたとかなんとか。とりあえず高杉は服を着ましょう。たまにアソコがチラリズム。

「防具をつけんか、防具を」

突っ込むところが若干違う桂は何事にも動じません。今日も変わらず剣道部は賑やかです。


END



高杉が露出狂




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