プール下
坂田と高杉が仲良くしている間、桂と坂本も無論仲良くしていた。
「なぁヅラ。おんしの水着はちと長すぎやせんか」
「競泳用だからな」
「おんしゃ短い方が似合うぜよ」
なんなら更衣室で変えっこでもせんかや?と坂本は誘うが、「サイズが合わん」と一蹴。坂本はならそこらの高杉をのして桂に際どいブーメラン水着を着させようかとも考えたが、高杉は坂田と一緒にいるため叶いそうにない。仕方無く尻を撫でるにとどまるが、やはり生足を拝見できないのは悲しい。
「尻を撫でるな尻を」
「おんしの尻がめんこいのがいけん」
「せんせー!痴漢がいまーす!」
「すいませんせんせー!ヅラの奴自意識過剰なんじゃー」
得意技の「先生攻撃」を相殺され、桂ははがみする。しかし先程からこの男はどさくさに紛れて際どいところを触りやがる。公衆の面前であったが、皆プールに夢中でこの怪しい雰囲気に気づきもしない。坂本は策士であった。
「おんしものぅ、いい加減気付いてもよかっとーに」
「何にだ」
「色々とじゃ」
「わからんぞ」
ふむ。坂本は顎に手をやった。どうにもこの男は鈍すぎる。
「わしゃおんしが好きぜよ」
「奇遇だな。俺もお前が好きだ」
桂は天然過ぎた。しかしそこは坂本、ちと強引な策だが考えてある。
「なら両想いじゃ。セックスしよう」
「なんだそれは」
たが桂が性行為を知らぬことなど計算のうち。寧ろ知らぬ方が都合がいい。何をするのか気付かれずに済む。坂本の腹の黒さといったらなかった。
「好き同士がする行為じゃき」
「ふむ、ならやらねばなるまいな」
「とりあえず、更衣室さば行かんと」
善人の笑顔を顔面に貼り付けた坂本がぐいっと桂の手を引いた時である。突然バシャーとプールの反対側で水柱が。
「ふははは死ね!露出狂死ね!!」
坂田と高杉である。見れば坂田が高杉をイジメているではないか。確か高杉は泳げなんだ。何をやっているんだ、と見かねた桂は「せんせー坂田君が高杉君いじめてまーす」とやはり得意の先生攻撃。あっという間に坂本の手を振り切って哀れな高杉救出へ。その時の坂本の視線はそれだけで兎を殺せたとか。
その後なんやかんやで坂本の目論見は失敗に終わったらしい。めでたし。天は邪な目論見をくじく癖がある。しかしながら後日坂田と高杉が何故か内股前かがみの状態で悶えていたとか。坂本は根に持つタイプであった。
END
ギャグの終わり方がわかりません。
クオリティの低さに泣けてきます。
さらに「めんこい」は東北の方言ですね…
私ったらテンション低すぎ^^
未だにギャグのテンション掴めません。