す。







※リクエストで、ちゅっちゅっしながら好き好き言う臨也さん。
キャラ崩壊なので嫌な方は見ないで下さい





腰に腕を回され、抱き寄せられた。ふわりと臨也の香水の匂いがする。鼻先に臨也の髪の毛が擽ったい。
後頭部に手を置かれ、頭を下げさせられる。驚いて相手を見下ろせば、臨也の赤い瞳と目が合った。
臨也はゆっくりと顔を近づけ、静雄の頬に唇を寄せる。柔らかい唇の感触。静雄はそれに、ぴくっと体を震わせた。
「好きだよ」
囁かれる声。
その掠れた声に、静雄の鼓動がとくんと音を立てる。
「好きだ」
乾いた唇は尚も愛を告げながら、静雄の唇に緩やかに触れた。ちゅ、とわざとリップ音を立てて、離される唇。
「好き」
臨也はまた囁いて、静雄に何度も何度も口づける。
「…っ、」
静雄はその度に、体温が上昇してゆく気がした。
どくどくと心臓は早鐘のように打って、くらりと眩暈がする。何だか訳もなく泣きそうになって、鼻の奥がツンとした。
「…シズ、ちゃん…好き」
臨也のキスはまだ終わらない。
「好きだよ」
ちゅ。
キスは額や鼻先、顎にまで下りて来る。唇をわざとずらして、口端にも口づけられた。
「好き」
静雄は堪らずに、臨也の背中に腕を回す。ぎゅっと臨也のコートを掴む。ガクガクと足が震え、体に力が入らなかった。臨也を押し返したいと思うのに、手は勝手に縋り付いてしまう。
「好きだ」
また唇が重なって、今度は舌先が入り込んで来た。くちゅっと響く水音。歯列を舐められ、舌を吸われ、互いの唾液が混ざり合う。
「…、んっ…」
甘い声が漏れるのに、羞恥心が煽られる。臨也の情欲にまみれた赤い目が怖くて、静雄は思わず目を閉じてしまった。
その間にも、臨也の舌は口腔内を熱く蹂躙する。飲みきれなかった唾液が、ぽたりと静雄の衣服を濡らす。
やがて唇が離れると、二人の間に繋がった唾液の糸がぷつりと切れた。
「シズちゃん…」
臨也の熱を持った声が耳元に響く。吐息さえも熱く感じ、静雄はそれに胸が苦しい。目尻に生理的な涙が浮かんだ。
「好きだよ」
ちゅ、とまた軽く唇が重ねられる。伏せたままの瞼にさえ、優しく口づけられた。
「好きだ」
臨也がそう囁くのに、静雄は目を開く。赤い目は穏やかに静雄を見詰めていた。
「シズちゃんは?」
また口づけられる。一体何度キスする気なのだろう。静雄は恥ずかしくて死にそうだ。
「…俺は、」
「うん」
「…す……」
き。
と言う言葉は飲み込んでしまう。
とても言えなかった。顔が熱くて堪らない。きっと今の自分の顔は真っ赤に違いなかった。
けれども臨也には伝わったらしい。
「シズちゃん大好きだ」
嬉しそうにそう笑ってまたキスをすると、抱き締める腕に力を込めて来る。静雄はそれにまた顔を赤くし、臨也の肩口に顔を埋めた。


2010/12/23 02:45
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