髪の毛のお話
※ご注意
・安定のコレジャナイ感
・ところどころ、本編とは違った部分が見受けられます
・少女マンガじみた甘ったるさかもしれませんので、ご注意ください
・いろいろ捏造しているかもしれません
人が髪の毛を切るタイミングというのは、さまざまな気がします。気分転換のため、単にうっとうしくなったため、後は好きな人の好みに近づいてみようと努力するため……。そういえば、最後に髪の毛を切ってもらったのは、いつだったでしょう。
「長さをそろえるくらいでも、したほうがいいのかな」
そこで、ふと思い出したのは彼のこと。
「エースさんって、そういう好みはあるんでしょうか……」
特にそういったことは聞きもしませんでしたし、話すこともありませんでした。しかし、一度気にしてしまうとなんだか不安になってしまいます。
エースさんは、いつものように裏庭にいました。
「あ、あのっ、エースさん!」
「……デュース? どうかしたのか?」
「え、えーと……エースさんは、髪の毛がショートの女性とロングの女性とどちらが好きですか?」
唐突な質問に、彼は一瞬眉根にしわを寄せ、少し考えた後に口を開きました。
「そうだな……デュースが好き」
「……え?」
「ショートでもロングでも、好きにすればいいんじゃないか?」
「え、あの」
すべてを見透かされているかのような答えに、今度はわたしがどうすればいいのかわからなくなってしまいました。
「僕の好みに無理に合わせる必要はないと思う。どんな髪型であっても、僕がデュースのことを好きであることは変わらないんだから」
そういってやわらかく微笑まれて。もうしばらくこのままでもいいかな、とわたしは思うのでした。
あとがき
突発的にPCサイトのmemoに投げたものに修正を加えました。
しかし、予想していた以上に短かった。
エースさんは、そういうことをさらりと言ってしまうんじゃないかって
私はいつも思ってます……(´・ω・`)