※設定意味不明


総悟は必ず私よりもあの子を優先させないといけない。
お姫様を守らないといけない。
そういう仕事だから。
なんとなくわかってるよ。
でもたまに、私の事を見てほしくなる。
でもお姫様は総悟が好きなんだ。
苦しめるより、別れる方がいいと思った


「夜にすいやせん。」

「ううん、来てくれて嬉しい」

「名前、ごめんな」

言わないでほしい。
わかってるから
いつも約束無理になったとき申し訳なさそうな顔するの知ってるから。

「明日も?」

「ああ」

「いいよ、わかってたから」

「ごめん」

「もう、謝んないで」

「じゃあ、ありがとうごぜーやす。いつも待ってくれて」

あなたのそうゆうところがすき。
全部ひっくりがえすような強引さが好き。
でも、これで何度目だろう。


「好きですぜィ」

「うん」

「名前は?」

「私も好き。」

優しく抱き締めてくれたけど返せなかった。

「名前?」

「ごめん」

総悟から一歩離れると、後ろを向いた。

「好きだけど好きじゃない」

「は?」

「嫌いだけど嫌いじゃない」

「なにいってんでィ」

「そうやって困ってるとことか、あせるとき、笑ってるときは好き。でも、申し訳なさそうな顔をするときは嫌い。」

「…」

「自分の気持ち、わかんないんだよ」

言いながら振り向いたら、総悟は驚いたように目を大きくさせた。

「なに、泣いてんでィ…?」

「ごめん」

目を涙でこすってもどんどん溢れてくる一方で、

「きっと、明日と同じように約束していた日は無理になって、ねぇ知ってる?お姫様、総悟のこと好きなんだよ。」

「すいやせん」

そう言った総悟に私は"別れよう"と言った
すると総悟は頷いて、私を最後に抱き締めた
好きだよ、好き
言葉にできない分、思いきり抱き締めた

「総悟、さようなら」

「…」

家に入ったら、玄関で泣き崩れた
どんどんあなたは遠くにいって
いつの間にか手を伸ばしても届かないようになってしまったの

「総悟、」

そばにいて、私を捨てないでなんて重いことは言えなくて、それはただあなたの重みになるだけで
別れようなんて言いたかったわけではなくて、あなたを苦しめたくなかったの、

さよならさよなら、大好きでした


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よくわからないはなし
2012.0301





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