「リベンジや!光!」
「は?」
「せやから、前回のリベンジ!今日こそギャフンと言わせたるからな!」
「ギャフン(笑)」
「笑うなあああああ!(笑)もなんかむかつく!!」
「まぁまぁそういきり立つなや。どうどう」
「私は馬やないで!」
「知ってる。……で、具体的にどうギャフン(笑)と言わせようとしてんねん」
「またむかつく言い方して……まーええわ。とりあえず、ピザって10回言って!」
「……………」
「なんやのその顔。あ、もしかして聞いたことある?」
「……………いや、ない」
「ほな良かった!じゃあほら、早く〜」
「はぁ……。ピザ以下省略」
「省略すなっ!ちゃんとやって〜」
「あーもう分かった。ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ」
「じゃあここは?」
「ここって言うても読んどる人わからへんで」
「そんな発言したらあかん!ほら、こーこ!」
「………ひざ」
「はいぶっぶー!ひざじゃありません!ひじでしたー!」
「………(うざい)」
「あ、今本気でうざそうな顔したやろ。やけど、もう1個あるからやってなー」
「はいはいさっさと終わらせや」
「ほな行くで!えーっとな、浮きって10回言って!」
「(浮き…?)浮き浮き浮き浮き浮き浮き浮き浮き浮き浮き」
「光は私のことどう思ってる?」
「キライ」
「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
「うっさ!鼓膜破れんで!」
「ありえへん!ピザに引っかかって何でこっちで引っかからへんの!?」
「やっぱあれは噛ませやったか。桜花にしちゃあよう考えたことしたな」
「はっ!も、もしかして光……知ってたん!?」
「当たり前やん。ピザの知名度くらい知っとけ」
「ピザの知名度なんか知ったことか!てか、どうしてキライなんて言うん!?」
「桜花の持っとる下心がモロ見えやったからや」
「下心なんかやあらへんわ!純粋に好き≠チて言って欲しいだけやん!」
「そのへんの犬にでも言わしとけ」
「私は光に言うて欲しいの!」
「そう簡単に言えるか阿呆」
「さらっと言ってくれればいいんだよ!?」
「………。そやな、今日どうしても聞きたかったんやもんな」
「光っ…!と、とうとうデレてくれる日がっ……!」
「ほな桜花、耳貸し」
「うん!」
「(やっと!やっと光の口から……!)」
「(わーわー!光の気配が、みっ耳元に!チューするんちゃうのに、目瞑ってまう!)」
「(あかん!自分でせがんでおきながら恥ずかしくなってきたわ!)」
「(も、もしかして光も表には出さへんけど恥ずかしいんやろか……)」
「準備はええか?桜花」
「う、うん……」
「…………………………ギャフン」
「確かに言わせたる言うたけどもおおおおおお!?」





「……なあ、謙也」
「なんや白石」
「ほんまに嫌いやったら、目瞑ってじーっと健気に待っとる彼女の姿堪能したりせえへんよな」
「せやな。光の彼女虐めも小学生みたいで、第3者としてはおもろいわ」
「ああして構ってくるんがよっぽど可愛えんやろなー」
「彼女ちゃんは気付いてへんかもしれんけど、」
「「光も結構、彼女のこと好きやんな」」





デレない彼氏のため、思考錯誤してみました2
(結果、なんか分からないけど彼氏の先輩に慰められました)