「あーもう!どうして先輩はそんなに頑固なんスか!」
「私が頑固なんじゃなくて、赤也の聞き分けが悪いのよ」
「そんなのないっしょ!先輩が好きだから好き!って言って何が悪いんだよ!」
「ここはテニスコート。今は部活中。他に何か理由がある?これだから皆からバカ也って言われるのよ」
「もう怒ったッス!俺、もう二度と先輩と口きかないッスから!」
「ふーん、いいよ別に」
「!………(ぷいっ)」
「……………」
「……………」
「……………」
「………ほ、ほんとに何も言わないッスからね」
「……………」
「………せ、先輩が謝ったってもう無駄ッスからね」
「……………」
「……………」
「……………」
「……っああああ!!先輩ごめんなさい!!意地張るのやめるから何か喋ってください!」
「………(その前に何か言うことあるでしょう)」
「(はっ!)ご、ごめんなさい先輩!大好きです!もう二度とこんなことしません!!」
「そう?そこまで言うなら許してあげる。じゃあ赤也、喉乾いたからドリンクとってきて」
「はいッス!!」

「「「(めちゃめちゃ飼い慣らされてる……)」」」


切原赤也の耐久性メーター
(ほとんどゼロに近いよそんなの。でも、我慢してる赤也も可愛いのよ?)