「リョーマくん!」
「………先輩」
「あの、さっき先輩たちから身長が伸びてなかったって聞いたの」
「………伸びてなくなんかない。3o伸びてた」
「え、ご、ごめん……でも、そんなに落ち込まなくてもいいんじゃないかな、牛乳飲み始めてまだ1ヶ月だし……」
「やだ」
「や、やだって……私に言われても」
「俺、いつか180pくらいになって先輩を見下ろすつもりだから」
「えっ!そんな目標があったの!?確かにテニスは身長も関係があるけど……」
「ッス。まぁ、テニスだけが理由じゃないけど」
「そ、そうなんだ……でも……複雑だな」
「なんで?先輩は、あんまりデカい男は嫌い?」
「そうじゃなくて……リョーマくんが大きくなっちゃうと、今みたいに可愛がれなくなりそうで……」
「……別に、可愛がらなくていいじゃん」
「だってリョーマくんは、私にとって可愛い後輩だもん。少し恥ずかしいけど、弟みたいに思ってるのよ」
「先輩」
「ん?」
「バーカ」
「なんで!?」



越前リョーマの可愛い悩み事
(好きな人より背が高くなりたいからこっちは真剣なのに。いつか見返して、弟発言撤回させてやる)