「ああー今日も寒いね!こんな時はぬくもりが欲しいな!」
「そんなのあんたには勿体なさすぎる」
「そんな!!ほら、俺冬生まれだから余計ぬくもりに飢えてるんだよ〜」
「年中あったかそうな見た目の室町くんに甘えさせてもらったら」
「えー。室町くんがあったかそうなのは見た目だけだよ。甘えに行くのはいいとして、絶対零度の視線返されそうだもん」
「(甘えに行くのはいいんだ……)でもきっと、うざいくらいやれば熱烈なパンチが貰えるよ」
「まさかの暴力!?そんな荒治療なぬくもりいらないよ〜」
「はぁ、もう鬱陶しいな……。じゃあ、はい。しょうがないから私のカイロあげる」
「えっ!君の!?」
「そ。今までポケットの中で握ってたから私はもう十分あったかいし、何よりもう終わりかけだし」
「相変わらず一言多いなぁ〜」
「文句があるならあげない」
「わっ、メンゴメンゴ!ちょうだい!」
「ん」
「♪」
「………何故カイロじゃなく私の手を握った?」
「え〜?カイロって、君の可愛くてあったかい手のことじゃないの?俺こっちのカイロの方が好k」


千石清純はぬくもりを欲してる
(このあと、彼の望み通りぬくもり以上に熱烈なパンチを顔面に贈ってあげました)