※旧拍手お礼夢



夜。
夜は寂しい。
それはなぜか?
お前に会えないからだ。
愛しい彼女。
前までは、夜なんて別にどうとも思わなかったし、ただ過ぎるものだと思っていた。
だけど……今は、ただ早く過ぎていってほしい。
明日になって早く彼女に会いたい。
あの、俺を見てにこっと笑って、
口元にえくぼを浮かべて、
「ブン太、」と俺の名前を呼んでほしい。


「……はぁ、つまんね」


一人がこんなに心寂しいものだと、俺は初めて知った。
……お前は、俺のこんな気持ちに気づいてるか?俺が、どれほどお前を恋しく思っているか。
こんなに……会いたいと願ってる。

prrrrrrr


「ん……?」


メールだ。
相手は………あいつ。



From  俺の彼女
Subject 無題
――――――――――

もう寝てるかな?
なんだか急にブン太に
会いたくなっちゃって
メールしちゃった。
おかしいね。
明日会えるのに。笑
…ブン太、おやすみ。
大好きだよ。

----END----



その内容を見て、俺は胸が高鳴った。


「………っ」


お前も、俺の事を考えていた。
俺に会いたいと思っていた。
俺と……同じことを思っていた。
そう考えると、急に気恥しくなった。
お前を恋しく思っているのは、俺だけじゃなかった。
お互いに……求めていた。
そう思うと、胸のドキドキが止まらなかった。


「……どうしてくれんだよ、」


俺は、そのメールに保護をつけながら呟いた。
きっと俺、今変な顔してる。



「お前が好きすぎて、眠れねぇよ……」





眠れぬ夜は君のせい
(明日会ったら、今日の分思い切り抱き締めてやるからな)