※旧拍手お礼夢



「あ〜かやっ!」


昼休み。
屋上で赤也とお弁当食べるんだっ。
……と、喜んで来たものの……


「……zZZ」


……寝てる。
フェンスにもたれて、気持ちよさそうに。


「……もう、折角赤也の分も作ってきてあげたのに…」


言いつつ、近寄った。


「……zZZ」


……可愛いなぁ。
なんて、言ったら怒るかな?


「…わぁ、ふわふわ」


赤也の髪を触ってみた。
普段できないしね。
やったら赤也怒るもの。


「……起きないなぁ」


お弁当、どうしよう…。
チラ、と赤也を見た。


「…ほんと、気持ちよさそうに寝ちゃって」


今起こすのも可哀想だよね。
そう思って、赤也の隣に座った。


「……ん…ん〜…」
「!?」


すると、赤也が私の肩にもたれてきた。


「…ね、寝ぼけてるのかな……?」


……重い。


「…んが……桜花〜〜…」


ドスッ。
ちょ、おおおおお押し倒されちゃったああ!!


「あああ赤也〜〜っ、起きてぇぇ〜〜!」


流石にこの体勢はヤバイよ!!
一生懸命抵抗しても、全く離れない。


「うええ…赤也って、寝てる時までこんなに力強いの……?」


押しても、自分が退こうとしても全く離れない赤也。
少し抵抗するのを諦めかけた時、


「っひゃあ!」


赤也が、私の胸を触った。
妙にあったかいその感触に、私はびくりと反応してしまう。


「ひ〜〜ん!赤也ぁぁ〜〜!!」


剥がすように赤也を押すと、


「くっくく……」


赤也が笑いを堪えていた。


「!?あああ赤也!?」
「あっははは!ほんとおもしれぇ!」


えっえっ……?


「こんな演技にマジになるなんてよ〜」


えええ演技ぃ!?


「ええっ?最初から起きてたのっ?」
「まぁな。はじめはお前が俺の髪とか触ってたからちょっとやり返しにって思ってたけど、桜花の反応が面白すぎてつい、な」
「ひどおっ!」


未だ笑っている赤也に対して言った。


「ははっ、でも、桜花も満更じゃなかっただろ?」
「っ!!」


だ、だって……あんなこといきなり……。


「なんなら、今から続きしてやろうか?」
「けけけ結構ですっ!」


赤也が言うと本気に聞こえるよ〜〜〜!


「……もう。お昼休み、終わっちゃうじゃん……」


お弁当…折角作ってきてあげたのに……。


「ん?それなら午後の授業サボればいーじゃん」
「えっ?さ、サボ……?」
「たまにはいーじゃん?はい、決定!」


ええー!?勝手に決められちゃったよ!?


「このまま残すのももったいねぇじゃん?折角桜花が作ったんだし、全部食うぜ」


そう言って、お弁当を頬張った。


「……私も、食べようっと」


さっきのたぬき寝入りには驚いたけど、こういうところは好きだなぁ……。
でも今度は、温かいお弁当を食べようね。





わたしの、小悪魔な彼
(やっぱ、暇だから続きしよーぜ?)(えっ…!?)