俺には最近、ひとつだけ悩みの種がある。


「若くん、ノート集めにきたよ〜」
「あ、ああ……」


それは今目の前にいる桜花という女が原因だ。
日直のためにノートを集めて先生のところに持っていくのだが、皆教卓の上に出してあるが俺の分がないことに気付いてわざわざ直接言いにきたらしい。
俺は少し目を逸らしながらノートを渡す。別に忘れていたわけでも出さないつもりだったわけでもないため、何の抵抗もしない。
桜花も桜花で何の疑問もなく、受け取るとにこりと笑って「ありがと」と短く言って戻っていった。
俺はその軽やかな足取りの後ろ姿を見て思わず溜息が出る。


「日吉もなんだか大変だね」


だがすぐに後悔した。すぐ後ろの席の鳳にそれを見られたからだ。
嫌味などではなく、本当に少しの同情を交えた言葉だから余計にイラっとしてしまう。


「別に、そんなんじゃない」
「そう?俺には生殺しにされてるように見えるけど」


今度は100%の嫌味を含んで言ってきやがった。
生殺しかはともかく、話を少し戻すが俺の悩みの種はまさしく桜花だ。
俺と桜花は幼稚園の頃からの幼馴染だ。
かといって男女の仲を飛び越えるほど大の仲良しというわけではない。他の女生徒よりは話しやすいし大体の性格を理解しているという程度だ。
小学生の低学年の頃は一緒に帰ったりもしてたし遊んだりもしてた。ごくごく普通の友達に近い。
中学に入ってからはずっと同じクラスで接する機会も増えてきた半面、思春期特有の気恥ずかしさから意識してしまうこともあり、近くも遠くもない適度な距離になった。
そうして過ごす中で、俺は桜花に対して淡い恋心を抱くようになった。


「なんか、見てるこっちがやきもきしてくるよ」
「……うるさい」


相変わらず何を考えているか分からないにこにこ顔で鳳が言う。
さっきから言葉を挟んでくるこいつだが、何故か俺の気持ちを知っている。
別に俺から白状したわけでもないが、鳳から見たら俺の態度が分かりやすいらしい。今でもそれは嘘なんじゃないかと思っている。
幼馴染だから自然と態度も柔らかくなると反論したが、このむかつくくらいの笑顔でいなされた。


「告白しちゃえばいいのに」
「お前……それ以上言うと怒るぞ」


俺は冷ややかな目を向けて言う。すると鳳は眉を下げてごめんごめんと謝った。
……悩みがひとつというのは嘘かもな。こいつも十分鬱陶しくて頭が痛くなる。
まぁ、そんなことは別にいい。鳳とも付き合いが長いため、俺の性格は理解しているだろうから俺が本気で怒らない程度にしか軽口は叩かない。
また本題に戻るが、何も俺が桜花のことが好きだから悩んでいる、ただそれだけの問題ではない。
事態はもう少しだけ複雑だ。


「でも、本当に……日吉はそれでいいの?」


今度の鳳の言葉は真面目なものだった。俺は一瞬黙る。
そして桜花の方をちらりと見た。桜花はようやく集め終わったノートをよいしょと両手で抱え、教室を出て行こうとしているところだった。


「……いい。そう決めた」


そして少しだけ吐き捨てるように答え、立ち上がった。
そんな俺にどうしたのかと問うことをせず、鳳は寂しそうな表情になるだけだった。
話を切り上げ、俺は鳳に背を向け歩き出した。


「………そんなに、桜花ちゃんのこと好きなのに」


残された鳳は、日吉がどこへ何しにいったのかなどお見通しのように、寂しいような切ないようなそんな気持ちで呟いた。





「桜花、貸せ。運んでやる」
「えっ、若くん!?」


俺は教室を出たばかりの桜花に話しかけた。
驚いた桜花は振り返り俺を見上げた。


「こ、これくらい大丈夫だよ。日直の仕事だし……」
「もう一人の日直が休みなんだから、その分大変だろ」


遠慮するように笑う桜花から無理矢理ノートを3分の2程奪った。
全部にすると、責任感の強い桜花のことだから気にしてしまうだろうという配慮だった。


「あ、ありがとう……でも、なんだか若くんの方が多くない?」
「気のせいだ。さっさと行くぞ」


まぁ、それでも桜花は気にしてしまう優しい性格なんだけどな。
問答無用で歩き出すと、桜花も慌ててついてくる。
隣でひょこひょこ歩く桜花を見て、俺は大分落としたと思ったがもう少しだけ歩くスピードを落とした。


「全く、誰かに頼れば済む話だろうが……」
「あ、あはは……ちょっと、ね」


言うと、桜花はばつが悪そうに笑った。
別に桜花に友達がいないわけではない。むしろ逆だ。朗らかで優しい桜花は基本的に誰とでも仲良くなれる。
だが、それでも本人が少し気を遣う性格だから……あまり誰かを頼ろうとしない。甘え下手、というところか。
周りの女友達も誰か気付けと俺は思うが、それはまぁ、別にいい。
他の誰も気付かないなら俺が気付けばいいだけの話だから。


「ま、日直の相手が休むなんてイレギュラーなこと中々起きないだろうが、今度また困ったら俺に言え」
「えっ……」
「お前は運動神経ないから、ふらふら歩いてる途中に転ぶのが目に見える」
「も、もう……ノート運ぶくらいの運動神経はあるよ……」


意地悪なんだから……と桜花が口を尖らせる。その顔も見慣れてはいるが、やはり可愛らしいと思う。
こんなこと、本人の前では絶対に言えないが。


「でも、ありがとう若くん。頼りになるね」
「っ……」


真っ直ぐな目で礼を言われるとさすがに俺も恥ずかしくなり言葉に詰まる。
にこにこ顔の桜花を横目で見て、俺は静かに深呼吸をした。
こうして桜花の手伝いをするのは好きなのも当然だが、桜花自身に放っておけない要素が備わっているからでもある。
だから俺は桜花が好きだと気付いた時も驚きはしなかった。
昔から何かと世話を焼いてきて……少し姿が見えないと心配になって、暗い顔をしていると悲しいことでもあったのかと考えて。
……この気持ちが何なのか考えた時、兄妹感覚というよりも好きという感情の方がしっくりとした。ただそれだけの話。
そしてこの気持ちに気付いた時、桜花に伝えたいとは思わなかった。
桜花とは今のこの落ち着いた関係が好きだし、これが崩れると思うと怖いというより嫌だった。
甘えと言われるかもしれないが、本当に今の関係が俺は心地が良かった。
そして何より、桜花は俺のことを好きではないと思っていたからだ。もちろん、幼馴染だから人として好きか嫌いかと言われたら好きの部類に入るとは思った。
だが、それが恋愛感情とは全く想像していなかった。だから伝えるだけ野暮だと思った。
俺が桜花のことを好きなのだからそれでいい。そう楽観視していた。


「本当にありがとう、若くん。手伝ってくれて助かったよ」
「別に礼を言われることじゃない」


ふわりと微笑む桜花。俺の心が穏やかになる微笑。


「……放課後も手伝ってやろうか?」
「えっ?」


俺の善意と好意からの提案だった。
ノートを運ぶことを提案した時と同じ驚いた顔で桜花は俺を見る。


「日誌。放課後すぐは跡部部長に呼ばれてるからできないが……それでも手伝うくらいはできそうだ」
「で、でも、若くん忙しいんじゃ……跡部先輩に呼ばれてるなら尚更、」
「気にするな。あの人は話は短い人だから。それにその頃になると教室には誰もいないだろうから二人で……」


言っている途中で、はっとした。
自分としては意識していたのではない。
ふと桜花の顔を見ると、困っているというよりは焦っているような顔をして、しかも頬を赤く染めていた。


「あっ、そ、そう、だね……二人で……っじゃなくて、だ、誰もいないと、集中できるもんねっ……」


普段穏やかな桜花にしては珍しい態度だった。
だからこそ、俺も平常心を掻き乱される。本当に、こうさせるつもりはなかった。
俺は桜花の頬の赤みが移らないよう心を落ち着かせることに必死だった。


「あ、ああ。桜花が迷惑じゃなければだが……」
「迷惑なんてそんな!……お、思ってないよ……」


少しだけ声を大きくしてしまったことを気にしたのか、桜花もはっと自分の口を押えて続きを言う。
そして俺が頷くと、桜花は今度は恥ずかしさに耐えきれなくなったのか慌てて教室に戻っていった。
その後ろ姿を見送るように見て、俺は大きな大きな溜息をついた。


「……もっと、うまく隠せよ……」


言いながら顔を押さえ、みるみる赤くなる自分の頬の熱を下げようと試みる。
これだ。これなんだ。俺の今一番の悩みの種。
桜花も俺のことが好きだということ。そしてそれが丸わかりなこと。
これが中々手強い。いや勿論桜花の気持ちは嬉しいし、その……両想いだということに驚きもあったがやっぱり嬉しい気持ちが強かった。
だったら俺の気持ちも伝えてしまえば丸く収まる、とも思った。
だが、それができないから俺はこうして悩んでいるんだ。
そもそも、俺が桜花の気持ちに気付いたのはあの分かりやすい態度の前に、桜花の口からそれを聞いたからだ。
ただし、俺に向けての言葉ではなく別の第三者に向けての言葉で、だ。
―――数日前。その日は部活がオフの休日だった。
いつもなら道場で身体を動かすのだが、生憎その日は道場でも他所との交流試合があるということで使えないため、鳳とどこかテニスコートを借りて打ち合おうという話になった。
そして帰ろうと玄関まできたところで、俺が忘れ物に気付いてしまった。教室に戻ろうとすると、待つのも何だしと鳳もついてくることになった。この時断っておけば良かったと今でも思う。
二人して教室のドアの前まで戻ってくると、中から女生徒数名の声が聞こえた。
それだけなら別に何の変哲もない放課後の出来事だが、内容が悪かった。廊下にも聞こえるくらいのボリュームで恋愛話で盛り上がっていた。
鳳と顔を突き合わせて、入りにくいなと迷っていたところだ。
その女生徒の声の中に桜花が入っていることが分かった。

「桜花は誰か好きな人いないのー?」
「ええっ!?わ、私?」
「そうそう、あと白状してないのは桜花だけだよ〜?」


この頃すでに鳳は俺の気持ちを知っていたため、鳳は気まずそうに眉を下げて今入るのは止めようと首を振った。
まぁ、どうせ桜花に好きな奴なんていないし、すぐに話は流れて別の話題にでもなるだろう……俺はそう思って、少し待つことにした。それも間違いだった。

「わ、私はそんな……」
「隠したって無駄だよ!今日は無礼講!ね!」
「え、え〜っと……」


本当、こういう時の女子のテンションってどうかしてると思う。全くついていけない……。
まぁ桜花は困っているだけで嫌がっているわけではないから、わざわざ止めに入ることもない。勝手に話を聞いていることに罪悪感もない。聞きたくなくても耳に入ってくるのだからこれは不可抗力だ。

「っていうか、私前から思ってたんだけど、桜花の好きな人って日吉くんじゃないの?」

ここで女生徒の誰か一人が言った。
幼馴染というのもそういう的にされやすいからな……俺は別に驚きはしなかった。隣の鳳はドキドキしたと後述していたが。

「ああ、そういえば幼馴染だもんね。ありそ〜!」
「ね、そこのところどうなの?桜花さん?」


だんだんと囲み取材みたいになってきたな。さっさと忘れ物取って帰りたいのだが……。
どうせ桜花は違うと否定するだけだし、素知らぬ顔で教室に入ろうかと思ってドアに手をかけたその時、

「うん……若くんのことは……好きだよ……」

聞き間違えるはずのない桜花の声。その声が控えめにそう答えるのが聞こえた。
俺は目を見開く。好きという言葉に動揺したが、一瞬にしてその動揺を抑えた。
これはあれだ、幼馴染として好きだという……。

「桜花、それって幼馴染として好きっていう落ちじゃ……」
「う、ううん……ちゃんと、男の子として好きだよ……」


見事に否定されてしまった。隣では鳳が口を手で押さえていた。
俺は時が止まったような、そんな感覚だった。驚きや嬉しいを感じるより先に、時間が止まったような感覚になった。
キャーキャーとハイテンションな女生徒の歓声すら、俺にはどこか遠くに他人事のように聞こえた。

「桜花にも好きな人がいたとは……私は嬉しいよ……」
「告白したら?桜花なら絶対に大丈夫だよ!」
「だよね、日吉くんあたしらには冷たいけど、桜花相手には優しく見えるし」


今更心臓がドキドキ鼓動を打ち始めた。お前、さっきまで止まってたくせに……。
ドアにかけた手が震える。全く信じられない話だが……好きな相手と両想いだと分かると、こんな、震えるほど嬉しいものなんだな……。
隣で鳳が小さな声で俺を呼ぶ。ちらりと見ると、やったじゃんと言いたげに嬉しそうな顔だった。
第三者にそう囃されるのは苦手だ。俺はうるさいと小声で言い睨んだ。

「こ、告白はしないよ……!絶対に、しないよ!」

そしてさらに教室の中から衝撃的な言葉が聞こえた。
同じように女生徒に囃し立てられていた桜花が慌てて否定していた。

「どうして?私はいけると思うけど……」
「……いけるいけないの問題じゃなくて……」


桜花の声はどこか寂しそうで、とても真剣だった。

「私、今はまだ若くんの邪魔をしたくないの……」

桜花の言葉に女生徒たちも疑問なのか、どうしてと聞いていた。
俺も同じく疑問に思った。
邪魔?俺が桜花のことを邪魔に思うはずがないのに。

「若くんはようやくテニス部の正レギュラーになれたところなの。関東大会もすぐそこに控えてるし……頑張ってるのよく分かってる。今がすごくすごく大事な時期なの」

この時の語る桜花の言葉がとても真剣なものだったのをよく覚えている。

「そんな時に、私の気持ちなんて伝えて、掻き乱したくないの……若くんはきっと私のことは気にも留めてないのに、余計なことをしたくないの……」

桜花にテニスの話をすることはあまりなかった。桜花は興味ないと思っていたから。俺も今までくすぶっていたからか、わざわざ自分から話すこともしなかった。
だが、それは違ったんだな。俺が話さなかったんじゃなくて、桜花が気を遣って、そういう空気にしなかっただけなんだ。
俺にプレッシャーをかけない為なのか、そこまではわからない。だが、桜花は俺のテニスを見てくれていた……応援してくれていた。そこはすごく伝わった。

「だから、私は今のままでいるの。ちょっと辛いけど……でも、絶対に若くんには内緒にするつもり。だから、皆も……」
「わかった。絶対に言わないよ!」
「安心して、私たち桜花の気持ちの邪魔しないから!」


桜花は自分の気持ちを伝えることで、その気持ちが俺の足を引っ張ると思っている。
そんなこと、桜花は考えなくていいのに。桜花が辛い気持ちをしてまで、俺に気を遣わなくていいのに。俺は全部受け止めるのに。テニスも、桜花の気持ちも全部。
でも、きっとそうしても桜花は後ろめたさを感じてしまうんだろう。桜花は優しいから。
例えば俺自身の力が足りなくて試合に負けたとする。するとそれを桜花は自分のせいにしてしまう。全くそんなことはないにも関わらず。
分かる。今までの付き合いが長いから。桜花はそういう心優しいやつだから。
だから俺も決めた。桜花の気持ちには気付かない振りをする。そして今までの状態を続ける。もちろん俺の気持ちも伝えない。
そこがきっと、鳳には生殺しにされているように見えるのだろう。
相手が自分のことを好きだと知っているのに、気持ちを伝えてはいけないのだから。
でも俺はそれで良かった。確かに桜花の気持ちを知って俺も改めて恥ずかしく思うところがあるが、桜花が静かに俺を想ってくれるのなら、俺もそれに応えたいと思ったんだ。
辛くはない。
ただ少し、もどかしいだけだ。





そして放課後。
跡部部長との話はやはり短く、必要事項だけを聞いてすぐに解散した。
約束通り教室へ戻る。それまでに多くの生徒とすれ違った。部活のない日は皆思い思いに遊びにいったりするため、下校する生徒が大半だ。
教室に向かう途中、二人きりだということに意識した桜花の赤面を思い出す。
……本当、厄介なやつだ。
桜花も存外分かりやすいやつで、友達にカミングアウトしてからというもの、自覚症状が増したのか俺と接する時に少し動揺するようになった。
普通にしていれば問題ないが、妙なワード……今日の場合だと二人きりを示唆する言葉。それを思うと意識してしまうのか言動がおかしくなる。見ているこっちが恥ずかしくなるくらいだ。
とにかく、このままでは俺も素知らぬ振りをするのも難しい。俺は俺で桜花に対する態度を気を付けないと……。
そう気持ちを切り替えつつ、教室へと入る。
するとそこには桜花の姿しかなかった。
書いている途中なのか日誌は開かれたまま。ペンも握ったまま、桜花は机に伏せて眠っていた。


「………寝てるのか」


俺は少し気が抜けるのを感じた。
だが、眠る桜花のあどけない表情を見ると俺も自然と表情が柔らかくなり、心も落ち着いた。
朝から相手の日直が休みでいろいろと雑用が大変だったもんな。
ずっと見ていた。だから俺は知っている。桜花は今日頑張っていた。


「……頑張りすぎだ、お前は」


日直も、俺のことも。
そういう頑張り屋なところも好きだが、少し心配になる。
とりあえず、今はもう少し寝かせてやろう。時間はたくさんある。


「………若、くん……」


そう決めた俺だが、ふいに名前を呼ばれドキッとする。
もしかして起きたか?そう思い桜花を見るが、やはり寝ているようにしか見えない。


「…………好き………」


むにゃ、と寝息を立てながらの告白。
本当に困る。頭が痛い。悩みの種なんて可愛いもんじゃない。本当、たちが悪い。


「……俺も好きなんだよ、馬鹿……」


まだしばらくは伝えないと決めたこの気持ち。
今すぐにでも伝えてしまいたいと思わせられてしまう。

桜花、お前の気持ちを尊重してやりたいから。
俺ももう少しだけうまく隠すから。
だから、桜花ももう少しだけでいいから、上手に隠してくれ。


もう少しだけ我慢したら、俺の方から伝えるから。





好きと好きの交差点
(今はまだ赤信号だから、青になるまで待ってて。君が安心できたらその時、この好きを君の元に届けるから)





なんだか、書き始めるとどんどんどんどん長くなってしまった……。
当初の予定ではもう少しさくっと終わるはずだったのですが。こういうこと、よくあります。
日吉くんの悩みの種も冒頭でさくっと紹介するつもりだったのに自然と引っ張る形に……あれれ?なんだか長ったらしいお話ですみません。
ですが、久しぶりに素直な日吉くんが書けて楽しかったです!