「さて、午後も頑張るぞー!」


と、一人で気合を入れていた。


「……でも、何しよっかな」


とりあえずそこら辺をウロウロしていると、後ろから声をかけられた。


「あ、未永さん!」
「桜ちゃん!どーしたの?」
「えっと……洗濯物をそろそろ取り込もうと……」
「そうなの?よし、私もやるー!」
「ほ、ほんとですかっ」
「うん!私にまっかせなさい!」


ということで、私と桜ちゃんで洗濯物を取り込むことにした。


「んふ、お二人とも、頑張っているようですね」
「あ、観月ちゃん。観月ちゃんも頑張ってるね〜」
「洗濯やってるんスか?」
「そーだよ。アッキーも練習頑張ってね〜」
「俺、手伝おうか?」
「だめだよ。キヨはちゃんと練習しなきゃ」
「え、俺、してないこと前提?」


だって、一番遊んでそうじゃん!
それにしても観月ちゃん、アッキー、キヨなんて珍しいメンバーだね。


「酷いな〜未永ちゃんは。竜崎さん、慰めて〜」
「え、ええっ?」
「こら、桜ちゃんを困らせない!」


桜ちゃんに抱きつこうとしたキヨを止める。
まったく、純粋な桜ちゃんが汚れるじゃない!


「今のって明らかに酷いよね」
「あれ?キヨ、心読んだ?」
「口に出てましたよ」


あ、いっけなーい。


「……うう、絶対わざとだよね……」


足を抱えちゃったキヨ。
うん、侑士みたい。


「……千石さん、どーしたんスかー?」


アッキーが慰めに行った。優しい子だなぁ。


「……神尾くん……俺、忍足くんみたい?」


……どうやら、一番ショックだったのはその言葉だったみたい。


「……未永さん」


アッキーが困ったように私を見た。
……可愛いっ!


「き、キヨ〜。冗談だよ、冗談!アメリカンだよ!本気にしないの!」
「未永さん、もう少しマシな慰め方は無いのですか?」


観月ちゃん!
……いや、私……こういう時どう慰めていいのか……。
いつも侑士はスルーしてるからさ。


「あ、あの、千石さん……そう気を落とさないで下さい……」
「竜崎さん……!」
「……今の竜崎さんみたいな慰め方がベストですね」


そうなのか!よし、私も!


「キヨ……そう落ちこんじゃだめだよ」
「未永ちゃん……!」
「ますます侑士みたいだから」
「!!」


……あれ?
今度は『の』の字を書き始めちゃった……。


「未永さん……もういいです」


観月ちゃんに呆れられちゃった!その顔も綺麗だよ!


「もう俺たちがどうにかしますから……。千石さん、行きますよー」
「うう……神尾くん……」
「仕方ありません。引きずっていきましょう」


観月ちゃんの言葉通り、キヨは引きずっていかれちゃった。
え、私が悪いのかな?


「……きっと、すぐに立ち直ります……よね」
「んー、キヨだし……。大丈夫でしょ!」


いつもラッキーって言ってるから、たまにはアンラッキーでもいいんじゃない?
そういうメリハリも大事だよね!


「よし、続きしよっか!」
「そ、そうですね!」


後の事は二人に任せて、私たちは続きをすることにした。





「っくし!」
「……侑士、風邪か?」
「いやー……風邪ちゃう。もしかしたら俺の噂かもしれへんな!」
「噂だとしても、悪い噂だと思うぜ」
「何やそれっ」
「だって……侑士の噂だろ?」
「……岳人、どっから断言してんねや?」
「いや………全部」
「!」


パートナーはよく忍足の事を理解してます。
忍足は、自分の事を理解しましょう!


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