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よろしければ短い短い夢(会話文)をご覧になっていってください。
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「……………」
「………な、なんか今日の部室は空気が異様に重くね?入るのも嫌さぁ」
「(しーっ!余計なこと言うんやあらん……!)」
「(ど、どうしたんだよ凛……部室の影に隠れて……)」
「(自分の身を守るためやし……実は、永四郎が彼女と喧嘩したんやさ……)」
「(ぬーだって!?くぬ空気の重さは永四郎の負のオーラか……。おお、窓越しでも分かるぐらい不機嫌やっし……)」
「(そうだ。気つけろよ裕次郎。痴話喧嘩を邪魔するやつはゴーヤ食わされるって言うさぁ)」
「(………言うか?まぁ、永四郎と同じくらい彼女は怖いけどよぉ)」

「………永四郎」

「「(彼女のお出ましやっさ!)」」

「……あなたですか。マネージャーなのに遅刻とは」
「遅刻くらいいいじゃない。どうせまだ部員集まってないんだし」
「相変わらずマイペースですね……」
「なによ、文句あるの?」

「(彼女、でーじ怒ってるさぁ……)」
「(ああ…テニスん時の殺し屋スイッチ入った永四郎の顔より怖いさぁ……)」

「………。別に、ありませんよ。とにかく、あなたはこの部屋で少し頭を冷やしなさいよ。遅刻のペナルティです。それだけじゃ足りないでしょうから、これも置いておきます」

「(お、おい、机に置いたのって……)」
「(近くのコンビニに売ってる一番高いプリン……)」

「………本っ当に、素直に謝ることができないんだから」

「(彼女が微笑しながらプリン食べてる……つまり凛、どういうことやさ……?)」
「(裕次郎、やーは鈍いな。永四朗は、そんなに怒らないで、外は暑いからこの涼しい部屋で気を落ち着けてくれ。好物のプリンも渡すから、食べて仲直りを考えてくれって言いたかったんやし)」
「(何それでーじ遠回しな言葉!)」




木手永四郎は仲直りが超苦手
(永四朗の超絶不器用さも怖ければ、永四朗にそこまでさせることのできる彼女も怖いし、永四朗の言葉を解読できる凛も怖い……)