▼ ××的恋愛しましょ!(おまけ)


ある日の放課後、某ファミレス店での制服デートを満喫中、パフェを頬張りながら、可愛い可愛い俺の恋人、松下君は仰られた。



「俺、アイドルと付き合いたい。」



そして俺は、即答した。
『それは無理だ。』と。



「んだよ、そこは普通『松下の為に……俺、アイドルになるよ!』って言う所だろーが。」

「いや、言いたい事は分からないけど、分かるよ?だって昨日、芸能人ものの本読んでたもんね…………」

「だったら嘘でも言えよ。それがBL的恋愛だろ。」



スプーンを振り回し、ふてくされる松下は本当に可愛い。
俺だって、松下が望む事はできる限り叶えてやりたい……でも……



「アイドルになったら松下と一緒に居る時間が減っちゃうしさ、俺は松下だけのアイドルで居たい!…………なーんちゃって。」

「…………………………寒。」



興醒めしたとばかりにパフェを食べ始めた彼に、ちょっぴり涙目。
9割本気の冗談だったのに…………



「まぁ、お前だったら本当に芸能界入りできちゃいそうだし……やっぱり前言撤回しとく。」



頬を染めて呟かれた言葉に、思わず笑みがこぼれる。
『俺のアイドルは松下だよ。』とか言ったら、また寒いと言われるだろうか?
言われるだろうな…………
それなら、違う言葉で、形で、思いを伝えよう。






「松下、俺、今超幸せ!!」






11.0607
 
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