6.ハナウタ歌えば良いのに、そしたら世界は平和になるよと彼はどこか遠くを見つめながらぼやいている。(臭いが、する)視界一面に広がる焼け野原と動かない人間達だなんて、もうとうに見慣れてしまった。(風が、ない)何も言えない自分の掠れた笑い声だけが、一つの青もない乾いた空へ昇っていく。(もう、なにもかも)隣で彼はただ歌っていて涙なんて忘れてしまって、今日も僕等は人を殺しに行くんだ。(きっと、手遅れだ) < 「#エロ」のBL小説を読むBL小説 BLove - ナノ -