２．オクビョウモノ

○月×日
死にたがりが友達になった、せっかくの新生活でなんだってこんな面倒なのに声を掛けてしまったんだ嗚呼まぬけな自分を呪ってしまいたい。

○月△日
席替えをしたら死にたがりが隣になった、適度に授業を聞き流しながらガリガリとノートにニセモノの遺書を書き殴ってそうして寝てた。のをずっと見てたら先生に当てられて、答えられなくて、ミンナに笑われた最悪だよバァカ！

○月□日
「あー死にたい」二十七回目、ぼんやり箸をくわえてそのまま前歯折れちまえってんだファッキン！「どうせ死ぬなら幸せな内が良いジャン」あーオマエはシアワセなのか良かったなぁ！カミサマなんて居ない絶対に居ないイラナイ、そういえば幼稚園キリスト教だった。

□月×日
相変わらず死にたがりは死にたがっているみたいで腕掻き毟ったんだそうですガ痛くて浅くて死ねなかったって、今度はクスリを大量に飲んでみるミタイだけど死にたがりならどうせ気持ち悪くなって吐くのが関の山でしょう。死にたがりとトモダチらしきものになってからどーでも良い事ばっかり知りました。

△月△日
告白したらフラれた成績落ちた財布スられたあいつはカワラズ死ニタがってい、ル、ル留ルちくしょう死にたいのはこっちだああぁあぁ唖？そうか、？！ソウだ、腕ＫＩＬＬくせにシネナイ臆病者なんかヨり、も！あたしのほうが！！！！！

△月×日
きめたキメタやってやんよ見てろよ死ニタガリィィィあたしは個人なんだ自由なんダお前にナンカ縛られてヤルもんかあたしはあたしはあたしは、

△月×日
ねェなんであたし死にたかったのいやだ嫌だイヤダ！あ、
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