最高の誕生日を、君に 【仁王×ブン太】
今日は俺の愛する丸井ブン太の誕生日。
去年は、ブン太が風邪をひいてしまってまともに祝えてやれなかったから、今年は盛大に祝ってやりたい。
そう考えながら学校へ行くと、もう到着していたブン太は大量のプレゼントを机に乗せていた。
「お、仁王おはよ!」
「おはようさん….すごいプレゼントじゃね」
「ほんとな!びっくりした!」
ケラケラと笑いながら、嬉しそうに語るブン太を心から愛しいと思った。
今日は運も良く部活は休みだ。ゆっくりブン太と過ごせる。
「ぶん、学校終わったら俺の家な。」
「っ!うん…」
照れたように俯くブン太の頭をひと撫でしてから席に着く。
放課後の事を考えるだけで口角が上がりそうになる。こんな時は本当に詐欺師でよかったと思う。
ブン太は先ほどから真っ赤になった顔を隠そうと必死になっている。可愛くて仕方がない。
気づけば放課後。
今日の授業は全く実にならなかった…。当然だ、聞いてないんだから。
「にーおう?ぼーっとしてどうした?」
目の前に赤毛が現れた。
可愛かったので軽く触れるだけのキスをした。
「っ…!なにすんだよぃっ!」
顔を真っ赤にするブン太が可愛くて可愛くてしょうがない。
「はよ、帰ろ。」
「お前がぼーっとしてたんだろぃ…」
少し呆れ気味に笑うとブン太は俺に向かって手を差し出した。
「?」
「帰ろうぜ」
「おん」
ブン太の手を取り、家へ向かった。
「部屋行っとってええよー」
「ん」
キッチンで飲み物を準備してから部屋へ行く。
「ぶんーコーラでええ?」
「うん、さんきゅ!」
「ええんよ、ブン太今日は誕生日やからの」
「へへっ」
嬉しそうに笑うブン太の頭をなでて、頬に触れるだけのキスをおくる。
「なんか、仁王今日変」
くすりと笑って俺の頬をつねるブン太。
「ブン太、痛い」
「痛くないくせに。ねぇ、いつになったらプレゼントくれんの?まだくれてないの、おまえだけなんだけど」
「ええじゃろ、最後じゃ」
にっこりと笑って言ってやると、ぷりぷりと怒りながらプレゼントが楽しみなのか、そわそわとしている。
「…で?プレゼントは?」
「ん、はい」
「開けていい?」
「うん」
もそもそとプレゼントを開けるブン太。ああ、どんな反応をしてくれるのか。
「………ネッ…クレス?」
「正確には、ネックレスのチェーンな」
「いや、それは見りゃわかるんだけどさ!」
「使い道?」
「おう」
わざわざネックレスのチェーンだけをプレゼントしたのには、きちんと理由がある。
「実はな、もう一個プレゼントあるんよ」
「え?」
「こっちが本命やけどな」
「……これ…指輪…」
「給料3ヶ月分、なんてかっこいいもんやないけど、な」
「ばか………でも、なんでネックレスチェーン?」
「俺ら、指輪つけられんやろー?つけてもええけど真田にバレたときめんどうじゃし。じゃから、ネックレスチェーンに通して、首につけといてほしーなって思ったんよ」
「なるほどな……嬉しい…」
ゆっくりと俺に抱きつくブン太の頭を撫でてやる。
「ブン太」
「ん?」
「お誕生日おめでとう。あいしとーよ」
「ありがとうっ…!」
ちゅ、と頬にキスを落とすと嬉しそうに微笑むブン太。
ブン太の誕生日なのに、俺がこんなに幸せでいいんだろうか。そうブン太に問うと
「にお、俺、今すっごい幸せ」
なら、いいか。
Happy Birthday 俺の大好きなこぶたさん。
最高の誕生日を、君に。
【コメント】
お誕生日おめでとうブン太!!!!
ブン太大好き!!これからもカッコ可愛いブン太でいてね!
締め切りギリギリになってしまい申し訳ありません:;(∩´`∩);:
去年は個人的にブン太を祝ったのですが、今年はこのような企画に参加させていただき本当に嬉しいです!ありがとうございました!
HN:りゆ様
HP:
蜜柑の華
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