3/14

3/14といえば、ホワイトデーだろう。


「好きですって渡されたら、返事をしないわけには、な…」
「はぁ…それが一番難しいんだよな…」


どうにかできないのか、時雨。
そう訴えれば、知らんと返された。
だよなぁ…。

ハッキリ言ってしまえば、今の俺にはバスケがある。
しかし、その子―――名前さんが好きになったのはバスケをしている俺。
つまり、バスケを優先していても構わないのだ。
正直に言えば、名前さんのことはタイプだし、可愛いとも思う。
向こうも向こうできっと一目惚れってやつだと思うから、
お互いに1から知っていくことには変わらないだろう。


「あのさ、お前は一緒にいれないことが嫌なんだろ?
ってか申し訳ないんだろ?」
「まぁ、そうなんだが…」
「マネージャーにしちまえば?赤司だって事情わかってくれるだろ。」


そんなこんなで、放課後の教室。
時雨も先に行き、教室には俺と名前さんだけ。
ものすごく緊張するなか、俺は紙袋を持つ手を強く握った。













『えっと…』
「――――俺は、やっぱりバスケを優先したい。」
『…だ、だよね……』
「だから、バスケ部のマネージャー、やらねぇか?」
『え?』


放課後、バレンタインの日に告白した私は冬哉くんに呼ばれた。
お返事は、やっぱりバスケを優先したいということで。
やっぱりなぁ、なんて思っていたのに次の言葉に耳を疑った。
マ、マネージャー?


「マネージャーだったら、部活中も一応一緒にいれるし、
それに、一緒に帰れるだろ?」
『そ、それって…』
「だ、だから!!俺も好きだから!!マネージャーやってほしいってことだよ!!」


突き出された紙袋を受けとる。
冬哉くんの顔は真っ赤で、そのなか紙袋の中身を見た。
中にあったのは、可愛いクマのぬいぐるみだった。
お菓子の袋を抱いていた。


「…それ、手作りで、家に、同じのあるから。」
『!!あ、ありがとう…!!大切にするね!!』
「こちらこそ、大切にする。だから―――――」






3/14


それは、青春の一ページ。





「俺と、付き合ってほしい。」














るーと様へ
随分と遅れてしまい申し訳ありません!!
無事に完成いたしました!
もし思っていたのと違う、誤字脱字ありましたら訂正致しますので、遠慮なく申し上げてください
リクエストありがとうございました!








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