溢れる思い[ナルト]


※シカマル×テマリです


イメージソングはソナー/ポケ/ットの「a/i」



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ただキミが好き、理由とか理屈とか抜きで君が好き。愛おしい、恋しい。

だから

ずっと守りたいから

隣にいてくれないか。


砂隠れと木ノ葉隠れ、離れた距離だから、時々会うのがすごく幸せだった。木ノ葉にちょくちょく来ては、自分の里と比べていつもと彼女からは感じれない、幼さがみえる。
春の桜、砂隠れには珍しいのか目をキラキラさせて桜をずっと見てた。夏の花火、「わぁぁ…」小さく感嘆の声を漏らし、頬を少し赤くさせてじっと目を逸らす事無く見ていた。秋の紅葉、二人で燃えるような赤い葉を眺め、甘栗甘の団子と茶で一服した。冬の吐息、雪が降った日はわざと息を大きくはいて、白くなるそれを喜んで何度もやってた。
そんな彼女が好きだった。

今じゃ、愛おしいに変わった。

だから、進みたい。恋人以上の関係に持っていきたい。だけど彼女の笑顔も、涙も、過去も、その先もなにもかも、受け止めていけるのか、心底不安になる。

俺はまだ未完成だ。
でも、この誓いは届けたい。



そう、彼女と出会い見つけたのは、俺の夢。小さくてガキみいだが、追いつきたいなんて思った。
知れば知るほど、彼女は深くて面倒くさい女性だった。だけど、そんなものもひっくるめて好きになった。
そして、俺も里の為にせかせかしてて、テマリに会えると幸せで、その幸せを何時までもと、贅沢な夢ができた。それは、俺たちの夢。
彼女の強がりと知っていながら、俺はそれに甘えて寂しい思いさせた。この人なら大丈夫と心のどこかで決めつけて、悲しい思いもきっとさせただろう。
だから、そんなテマリと俺に一番大切なことは、おなじ歩幅で「しあわせの階段」を登ること、だ。


ただ愛しくて、君がいない未来なんて思い描けなくなった。
ひとつひとつ、ふたりで、みつけて行きたいと願った。巡り逢えた理由を、そしてその答えをつかむまで、手を繋いでいたい。


振り向いた笑顔を見るなり、気がついたら、この腕が抱き寄せてた。

「なんだ、急に。どうした?」
「いま言うから、聞いてくれ。」

ただキミが好き、きみが好き、君が好き。あふれるこの胸の想いが、思わずこぼれ落ちてた。
国も里も忍びも関係ない、この気持ちをいま伝えたい。

「ずっと守りたいから…隣にいてくれないか」


珍しく赤い顔、その顔は肯定と受け取っていいですか?





-End-




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