Last letter


独りぼっちと

一人ぼっちの


違いって簡単な気がする。


独りぼっちは“孤立無援”。
だあれも周りに居なくて、前も後ろも真っ暗で、自分の声すら聞こえないような真っ暗闇の中に放り込まれたような感じが“独りぼっち”。

一人ぼっちは足し算。
一人は二人になれる。二人は三人になれる。手を伸ばせば届くような暗闇の中に体育座りしていて、後ろからも背中を押してくれる、自分の声も他人の声も聞こえる闇の中にいる。そんな感じが”一人ぼっち“。


「周りの声が五月蝿い」なんて言っているうちはまだ”一人ぼっち“だと思う。本当に”独りぼっち“になったら周りの声すら聞こえない。足音もかけ声も怒声も罵詈雑言も何もかも無機物のように響いてこない。反響すらしないの。



だから一人の時に”独りぼっち“と勘違いしている人を助けなきゃ。









って考えるのが優しくて賢い人。



私みたいなひねくれ者は
「私みたいな奴にバカにされても平気なの?」って聞く。
誰よりも何よりも劣っていて、性格も曲がってるヤツにすら馬鹿にされて平気なの?私なんかが前を、たまに、目をそらしたり目を瞑ったりしてるけど、前を見てるんだよ。前に進んでいるんだよ、転んだり躓いたり、しゃがみこんだりしてるけど、歩いているんだよ。


なのに、アンタはそんなんでいいの?


ってなる。

信念も志もコロコロ変わるけど、体のなかにある”芯“は変わらない。
それがひねくれ者の強さだよ。



だから、アンタは前向きなさい。



私が望んでいるものを両手に余るくらい持っているんだから。



平凡で凡庸を通り越して、劣等な私なんかより、ずーっと素敵なんだから。






だから、前向いてよ。





そこから出てきてよ。



あなたは強いんだから。







過去の大親友へ。





今の他人より。




-End-

 

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