You Copy?



『今日は足りない布団と服、あと下着を買いに行きます』

「…………!!!!!」
「…………!!!!!」
「……………」

『…三成、真田君、下着という単語に反応しないで。あと元就さん、睨まないでください』



外出の目的を告げれば大きく反応を返してくれた二人。あまり構うとまた元就さんチョップを食らいそうなので、話をもとに戻そうと思う



『ただ…大谷さんはどうします?フヨフヨ浮かんでいくのは無理なので』

「…われは留守番か?」

『ちょ、そんな悲しそうな目で見ないでください。三成に一日中背負わせるわけにはいかないし』

「くるまいす、とやらを使えばよかろう」

『ああ…って、車椅子なんてどこで知ったんですか元就さん』

「てれびよ」



確かにあれなら大谷さんも外出できる…けど、どこで借りられるんだろう?大きなデパートならレンタルある、か



『…分かりました、検討します。準備してくるので少し待っててください』



私は彼らを居間に残し、自分の部屋へ着替えに向かった。春先の今は多少薄手でも構わないだろう

タンスから適当に掴んだ服を引っ張り出せば、それは真っ白なワンピース。丈は短いし肩も露出するけど…上にパーカーでも着ればいいか

そしてカバンから化粧ポーチを取り出して、軽くメイクをしておく。うん、ナチュラル、ナチュラル。そう言えば昨日からずっとスッピンだったから…驚くかな?





『ってわけで、チェーンジっ!!』

「「「「っ!!!!!!?」」」」

『…………あれ?』



なんとなくノリノリで武将たちの前に飛び出してみた。すると私の声に振り向いた彼らは、驚いた顔で固まってしまう

中でも三成は持ってた刀を盛大に落とした

ただ唯一伊達さんだけは通常運転で、ヒューッと口笛を鳴らし



「ずいぶんlovelyになったじゃねぇか雪子」

『あは、伊達さんに褒めてもらえて光栄です』

「その着物も悪くねぇ、ずいぶんと薄手だがそれも…オレは好きだな」

『え、やだ伊達さん言うことがオッサン』

「うるせぇよ」

「あ、でも独眼竜の旦那の言うことも分かる、俺様も好きかなー…なんて」



いつの間にか隣にいた猿飛さんも含め、三人でキャッキャと話し始める。ちょっと大胆じゃない?とか、黒も見たいなーとか

…が、その間に我に返った片倉さんが伊達さん、元就さんが私の頭にそれぞれ一撃を加えてきた



『いったぁっ!!!?』

「なにすんだ小十郎っ!!!」

「嫁入り前の娘の足を鼻の下を伸ばして見るとは何事ですかっ!!!発言も慎んでいただきたいっ!!!」

「貴様はもっと品のある格好はできぬかっ!!!本当に女かっ!!!!」

『女だからこんな格好なんですよ!』



元就さんめ…教育テレビしか見てないから言えるんだ。今度何かの間違いで深夜番組見てしまえ

…という考えが伝わったのか。もう一発加えようと振りかぶる元就さんに、私はただ身構えるだけだった




「ヒヒッ、毛利も餓鬼よなぁ…照れか知らぬが先刻より手刀打ちの威力が強いわ」

「…ああ化粧したら、雪子も年相応に見えるな」

「っ…………」

「…大将、もしかして姫さんに女感じちゃった?」

「そ、そそそのようなこ、ことはな、ないっ!ただ…先程の雪子殿と違っているので…戸惑っているだけだっ!!」

「(…いや、それが意識しちゃってるってことなんだけどなぁ)」

「……して、三成はいつまで固まっている気であろう?」





mae tugi

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