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真っ暗な、闇。
まるで、三成様に拾われる前の自暴自棄になっていたあの頃みたいな感覚だ。

…なぜ、俺はこんなところにいるのだろう。

前も後ろも上も下も、無限に闇が続いている。その中央に、水の中を漂うかのように俺はいた。


「―近、左近…っ」


誰かが俺を呼ぶ声がする。泣いているのだろうか。

そうだ。
ここに来る前も同じように名前を呼ばれていたんだ。
三成様の、驚いた顔が最後の記憶だった。

三成様は俺のために泣いて、…は…くれないだろうな。
あの人は俺のためなんかに涙を流す必要はないんだ。あの人が見据えるのは、俺なんかじゃなく、もっと先の世だから。


「左近、」


悲痛な声に、俺はとうとう我慢できなくなった。











声のする方へ

向かえば光が溢れていた。









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