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ラジオから聞こえる謎の声、スティールが言うにはここはジョジョの奇妙な冒険第3部の世界らしい。


「にわかには信じられない話だよね」


現代日本で普通の女子高校生をしていた私が、まさか1980年代にトリップなんて。そういえば携帯もないし、パソコンのディスプレイも薄型ではなく大きな箱型だ。
信じられない。
とはいえ、スタンドは確かにこの目で見てしまった。

さらにスティールは、スティール自身ががすでに死んでいる、と告げた。


「殺されたの?」


『あぁ』


どう考えても私はとんでもないことに巻き込まれてる。


『逃げ出したいかもしれないが、これが現実だ。君が力を望んだのだ』


私が望んだ、この子を?
ザ・ジョイキラーを見上げると、ジョイキラーは首をかしげた。このスタンドに自我と呼べるほどたいそうなものはないように思う、今の反応も私の心理を投影したものだろう。
しかし、望んでしまったからには責任を取るのが当たり前の行動だよね。
スタンドについては納得することとした。


『さあ、もう学校へいきなさい。いつものように』


「…わかった」


鞄と、一応小型ラジオを制服のポケットにねじ込んだ。携帯電話の代わりに携帯することとしよう。


『それと、忘れていたがDIOの手下が君を狙うだろう。気をつけなさい』


頼むから大事なことを忘れないでよ、川に投げ捨てるぞポンコツラジオ。







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