ガタン、ゴトン、ガタン、ガタン。不規則で規則的な音と振動が体を揺らす。
今日も私は挑戦者を待っていた。ああ、また誰か乗車してきたようだ。
しかしこのバトルサブウェイに乗っても、待ち受ける20人の壁が私の元へ来ることを阻む。
もうかれこれ数ヶ月は挑戦者が来ていないだろう。それほど、バトルサブウェイは難しく、実力が必用なのだ。
実力だけではない、対戦相手との相性やバトルの行方を左右させる運も持ち合わせなければ、自分を含めて21人のトレーナーを倒すことはできない。
大概の挑戦者は三回ほど負けると諦めてここにはもう来なくなる。私はその度に失望とバトルへの欲求を胸の中にどろどろと溜めてきた。
私は今日も待つ。
ここへたどり着き、この欲求を満たしてくれる誰かを。



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