『先輩って何でそんなにえろいんですか?』
「知るか」

俺の前で首をかしげる円堂。茶色の髪はさらりと流れて、そのきれいな唇からもれる言葉に知らないフリをすると不機嫌そうに丸い目がゆがむ。だけどその顔は美しさを保ったままだ。

『ふふ、かわいいなぁ』

にこにこ。こいつは読めない。女なんてみんな同じようなことをすればサルのようにキャーキャーと騒ぎ立てる。だけどコイツは違かった。どこか遠くで俺たちを見下しているのだから

「・・・なんだよ」
『ねね、イイことしない?』

ふわりと口に手を持っていき微笑む円堂。
それは艶かしく、とても色気があり健全な中学生の俺にとっては刺激が強すぎる。思わずこくりと喉がなった

「お前、性格違くないか?」
『あんなの演技』

唇が近づいてあっという間に熱が伝わる。入ってきた舌に動揺を覚えながらくらくらとする頭に知らないふりをし、必死に息をする。
ぎゅっと円堂の服のすそを握って、半目を開けて顔を見た

「ッ・・・ん」

その顔は、なんていうか。とても悲しそうで、世の中のすべてに絶望したかのような。どこかきれいな。
その瞳に移る俺は酷く乱れていて顔がカッと熱くなってそんな考えはすぐさま吹っ飛んだのだが

『いただきます』


そっと円堂が、俺のズボンに手を伸ばす。
それをどこか客観的に見ながら襲ってくる快感に耐えようとそっと目を閉じた



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