屋上で女の子を膝に乗せているマークを見つけてため息を一つ。ひょいっと展望台の上にとびのってその行為を見つめる
女の子の服ははだけていいて、うーん。やっぱりそういう行為をしているんだなぁとおもう
日本ではそんなこと全然なくて、あの女子に人気がある吹雪くんでさえもこんなことはしていないだろう。
前生理痛で倒れたときそのことをつたえると顔を真っ赤にしていたし。まぁ日本出身の私はそんなことをしないしする気も無い。
『お盛んだね』
そう声をかければ女の子は顔を真っ赤にして逃げて行ってしまった。
それを特に残念と言った様子も無く追いかける様子も無くマークはこっちに目を向ける。きれいな青い目だ
「紫円も相手してほしいの?大歓迎だよ」
『嫌。私日本が恋しいよ。』
あの純粋な吹雪君とか風丸君とかに会いたいよ。
はぁ、とため息をついて下におりてマークの横に座る。
『どうしてそんなことするの?』
「気持ちいいから。女の子も抱いてあげれば喜ぶしね」
『そ』
つまんない。
マークは顔もいいし性格もいいしよってくる女の子もたくさんいるだろう。
告白をしてくる女の子もいる。だけど、それをマークは断る。女の子は一度だけ、と体を求めてくる。
つまり、体目当てと顔目当て。たとえ違くてもそういう風に捕らえられてしまう。
馬鹿らしい。なんて、馬鹿らしいんだ
『馬鹿だね』
ゆがんだマークの顔は、恐ろしくきれいだった