これは僕の進化の過程の一ページ目です。
抱きしめたいから二本足で歩くんだ
ひとりじゃ寂しいから、君と息をするんだ

「ねえ、ママ。僕好きな人ができたんだ」

ママは笑っていった。”おめでとう”

雪崩は僕の大切なものをみんな奪った
そのときに君は僕のそばにいてくれなくてすごく寂しかった

だから会いたい、今会いたい。君は今頃何処にいるの、
誰かを愛する言葉はもう覚えたかな?


「会いたい・・・よ」







君が早く二本足で歩けるように
私と息をできるように
さぁ、こっちにおいで?一緒に、歩こうよ




僕は何かに縛られている



やっと君に会えたよ
だけどおかしいね、君を抱きしめるために浮かせた前足が何故か君を傷つけはじめるんだ。

『ッ・・・』

ほら、君の顔が痛いよって言ってる。
なんでそんな悲しそうな顔をするの、君を抱きしめるこの腕は今は君のためにあるのに


せっかく覚えた言葉だって君に突き刺すナイフ
君の人生を切り裂く、僕の言葉
君の人生を僕は裏切って、切り裂いて、生きるのさ



いやだ!いやだいやだいやだいやだとまれ!とまれよ!
僕はもう君を傷つけたくないんだ!ねえ、止まれ!



『・・・ねえ、吹雪君』


何、


『大丈夫、君が汚れることなんて無い』


紫円は僕の口に手をあてて、こう言ったんだ



きみにつたえたいことがある



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