『・・・リュウジ君?』
「紫円、ちゃぁん」
ぐすぐすと涙を流しながら部屋に枕を抱いてやってきたリュウジ君。
ふと時計を見ると11時でいったいどうしたんだろうと思いながらリュウジ君に駆け寄る
『どうしたの?』
「、怖い夢、見て」
『うん』
「紫円ちゃんが、消えていく夢、見て」
『・・・うん』
「怖くなって、」
そこまで言ってから、リュウジ君は私に抱きついた
私はリュウジ君の背中にそっと手をまわしてなでてあげる。
『私は、リュウジ君のそばにいるからね』
リュウジ君の髪をまくりあげて、額に唇を落とせばリュウジ君はうれしそうに微笑んだ。
「紫円ちゃんといると、安心して眠くなる・・・なぁ」
『そっか』
それならわたしはきみのすいみんやくになってあげるよ