『ふ、え』

はくちゅんっ、と紫円が一つくしゃみをした。僕はあわてて「基山君!」と叫んで基山君は「吹雪君!」と叫んで毛布を持ってきてくれた。うん、やっぱり基山君はわかってるな。

「紫円ちゃん、はい」
『ふえ・・・基山君と吹雪君・・・?もうふ、ありがとー』

にへらっと笑いながら紫円ちゃんはコタツに入ったまま毛布を受け取ってそれに顔をうずめた。それにキュン、と胸が締め付けられる。この子可愛いちょう可愛い。
横を見れば基山君も同じことを思っていたみたいでニヤけていた。紫円ちゃんは破壊力抜群だと思う。いろんな意味で

『ふたりも、こたつ』

「え、いいの?」
「じゃあお言葉に甘えて」



こたつの上にはみかん、3人の肩には毛布。僕たちの間には紫円ちゃん。
あったかいねぇ、と紫円ちゃんがふにゃりと笑った。それにそうだね、と返す僕と蜜柑を僕と紫円ちゃんに渡す基山君。僕はなんだかんだ言ってこれが好きかも、いや好きだな



『ふたりとも、今年もよろしくね』
「うん、よろしく」
「こちらこそ、紫円ちゃん」




みんなでたのしく、すごせますように!




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イメージ的には太陽歌主人公



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