「おいお前、パン買ってこい」

授業中、耳元でこっそり呟かれた言葉に思わず溜息をつく。なんで私がお前の食べ物を買ってこなくちゃいけないんだ。というかこの学校には給食がないのか。あったらどんなに便利だろうか。なんて現実逃避をしながらギロりと沢田にガン飛ばし。
しかし沢田は動じずハッと鼻で笑って私を見下す

「・・・・・なんだよ」
『・・・・』

面倒くさい。私はお弁当持ってきてるんだけど・・・買いに行くの面倒くさい。
・・・私のお弁当あげよう。うん。

『・・・あとで私のあげる』
「手作りか?」
『ん』
「よっしゃ」

・・・なんで笑ってるのさ。
私のお弁当なんて別に美味しくも無いしわけがわからない。
笹川さんとかに作ってもらった方がいいんじゃないの?

「・・・お前のだから、ほしいんだよ」

・・・意味が、わからない。
顔が熱い。火照る。なんで、こんなに熱い


「ばーか」


そう言ってにへ、と笑って私の頭をたたく沢田。・・・結構いたい。
溜息を一つついて今日もわがままな俺様王子様を見て苦笑する

もう日課になりつつあるこれをどうにか抜け出す方法を私は募集しています



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