・シズちゃんがDTを失う話し





「もっと……っ」


かすれた声で何度も何度も呟く。どんなに応えても応えても、際限なく求める臨也。しかしそれに律儀に応える俺は賞賛に値されるだろう。多分。

いかんせん恥ずかしいことにこれが俺の人生初めての経験なので、自称経験豊富の臨也がもっとと言うならその通りにしたほうがいいだろう、と思う。


「こう…か?」


言われた通りに腰を突く。


「ぅ…んっ!…きも……ち…あぁっ」


それまでとは明らかに変わった喘ぎ声。男は感じることができるいいポイントがあると聞いたことがあるが、どうやら俺はそこを擦ったらしい。

なるほどここか。俺は当たりをつけて入念にそこばかりを突く。臨也はあんあんと女のように喘ぐ。


「あ…はぁ…うん…ぅ、あぁあっ!」

「……っく、」


臨也が果てた証に、ナカがきつく締まる。それに耐えきれず、俺は奴の中に白濁を吐き出した。

室内には特有の匂い。それから、二人の荒い息。
窓から見える月は、一段と綺麗に見えた。


END.
エロ難しい。そしてこれエロくない。