子供が出来たんだ。
そう言って幸せそうに笑った銀ちゃんを見て、急激に冷えていく心。それとは裏腹に口ではおめでとう、という言葉が出た。銀ちゃんは嬉しそうに有難うと笑った。

去っていく銀ちゃんの背中を見て嘆息。何がおめでとうだ。そんなこと微塵も思ってないくせに。心と比例して冷える手。はあ、と温い息を与えてもやっぱり冷える。


「銀ちゃん、私寒いヨ」


だんだん小さくなる銀ちゃんの背中に呟く。銀ちゃん私こんなに冷たいヨ。暖めて。お願い。私、銀ちゃんが好きだったんだよ。
だからそう、戻ってきて。私もっと素直になる、から。


END.
まさか悲恋が人気あるとは思ってなかったのでちょっと驚きでした^^悲恋が好きだから書けて嬉しいです。
銀神と悲恋に投票してくださった方、本当に有難うございました!