「やあ、ギャモンくん」

「軸川先輩じゃないすか」

僕は片手をあげてギャモンくんに微笑んだ。
ギャモンくんはどうも、と挨拶してからはっと気付いたように口を開く。

「あ、すんません、肩…大丈夫すか」

どうやらぶつかってしまったのを気にしているようだった。
僕はふと肩を見る。別にちょっとぶつかっただけだしあんまり痛くはないんだけど…。


なんて答えようか。

「大丈夫だよ、ギャモンくんこそ痛くない?」
 とさりげなくボディタッチしまくる。
「あいたたたたたたた(棒)」
 とギャモンくんをからかってみる。