▼ルークとディセンダーの話



「あ」
「ん……?」

呼び止めるような声を聞きルークは足を止める。アニスより小さな緑髪の女の子だった。こちらを見上げる瞳は左右で色が違う。

「ルーク…?あれ?」
「ああ…」

自分が来たことを知らない子か、と理解しルークは自分がここに来た経緯を話す。女の子はこくこくと頷いた。

「じゃああの時の妙な感じは君だったんだ。初めまして、私はアイラ。君はとても神様に愛されているね」

軽く微笑んで挨拶されて嫌な気はしなかった。寧ろパラレルワールドから来た自分を簡単に認めてくれて嬉しく思った。 神様、とはローレライのことだろうか。愛されているかどうかはともかく、大事にされているのは事実であったから、パラレルワールドの女の子が何故そんなことを言うのか気になった。

「どうして、って?うぅん…なんて言えばいいかな。私はこの世界のディセンダーという存在で、世界のピンチな時に生み出された世界そのもの…だからかな」
「へぇ…ってか、この世界って今やべぇのか?」
「いや、今はもう平和と言えるわ。私がここにいるのはカノンノ達に会うために戻ってきたからよ」
「そっか…」

「ところで君は私が世界そのものと知っても不思議がらないのね。それは君がレプリカだからかしら」
「…そういうの、関係無いだろ。レプリカだった俺が言っても何言ってんだって感じかもしんねーけど、俺はそういうので人を判断したくないから」
「そう…いい子ねルーク」
「ばっか、自分より小さいやつに言われても嬉しくないってーの」

世界、とか神、とか、みんなおおらかな性格なんだなとルークは思った。多少お茶目にも感じるが長い月日を生きていれば皆そうなるのであろう。悪い例だがジェイドもだ。穏やかな顔で手を伸ばして頭を撫でられ、照れくさくて思わずそっぽを向いた。



そういえばマイソロ2はキャラリメイクがないみたいですね。アイラちゃんはキャラリメイク後の妹なので実はストーリーをクリアしてきたのは兄です。その辺も気にしないでください…

13.09.22




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