▼confidence



※別世界、自己満足、自己趣味
 雰囲気R15ぐらいで
 ガイ×赤毛







暗い通りに揺れる二つの赤。年端も行かない幼い二人はさも楽しそうに会話を交わす。否、楽しそうなのは朱だけか。



「あは、次はどんな野郎だと思う?成金野郎か、ショタコンとか、変態?あれ、皆変態か」
「お前はよく…なんでもない。うるさい。」
「んもー!お腹すいたんだもん!いい加減また誰かに拾って貰わねーと俺゙がじする…」

「…あ」
「どした?」
「…あいつ 知ってるかも、わからねぇ」
「あの金髪のイケメン?」
「そうだ」

それなら゙かっで貰おうぜ!と空腹に耐え兼ねた朱は走りだした。あの金髪のイケメン目指して。顔が鮮明になるにつれ、いつも通りの最後は想像できそうにないイケメンだ、と朱は想った。





「ガイラルディアだ。よろしくな、双子さんよ」

朱が抱き留めた金髪のイケメンことガイラルディア、は快く俺達を受け入れてくれた。
たすけて、と一言口にすると豪華な屋敷まで連れてくれた、なんの疑いも持たずに----、そう幼い赤毛達は思っていた。

ガイは思った。腹を相当空かせているのか食事を期待する朱。それとは逆に当たり前のようにソファに腰掛ける紅。双子は鏡のようだった。

「風呂とか先の方がいいかな…。汚れてるし」
「俺腹ぺこ!!」
「そうか…。おっと、お前らの名前は?」
「俺ルーク!かわいいだろ?」
「…アッシュ」

「ルーク……だって?」
「ん?」
「……いや、悪い。なんでもない…。うん、よし、ルーク!まずは風呂だぞ!」
「腹減ってるしおれ。なぁ〜ガイラルディア〜」
「長いだろ俺の名前。ガイでいいよ。飯は後だルーク」

幼いながらの我が儘が響く客間。それは、就寝している執事やメイド達には聞こえなかった。


次の日
朝一で起きてきた執事が主人が部屋にいないのに気付き捜し出してから30分。客室には寝ている主人と、幼い双子。執事は驚きで暫く動きが、瞬きが、止まった。


「ガイラルディア様…それは一体……」
「ああ、昨日、ちょっとね。拾った。暫くは預かることにした」
「はぁ……」
「かわいいだろ?なんてな。コイツの受け売りさ。…こいつらの分も朝食頼むよ」
「かしこまりました…」

疑問符を沢山浮かべたまま立ち去って行く執事。それを見てガイは苦笑いしかできなかった。執事の反応が妥当だからだ。どうして自分はこんな見知らぬ双子を拾ったんだろうか。放って帰ればよかったのに。何故か、目立つ赤が懐かしい気がして。何故か、守ってやりたくなって。

「ふぁ…あ…んにゃ……あ?あり…」
「おはようルーク」
「あー…、ああ!おはようガイ!」
「なんだよ今の間は」
「やあー…、今まで色んな人にかって貰ったから…ちょっとわかんなった」
「……親とかいないのか?迷子とか、家出とか、じゃ…」
「親?…よくわかんないけど」
「それに゙かって貰っだってなんだ?お前らは商品でも動物でもないんだぞ」
「んー?わかんない。アッシュなら…」
「……なにベラベラ喋ってる」

気付けばアッシュも起きていたのか、むくりと体を起こした。正直ルークの話はおかしくてよくわからない。色々突っ込んでも゙わからない゙ですまされてしまうのでもどかしい。アッシュの機嫌は良くない。でも、気になる。保護者とかそういうの抜きで。

「…教えてくれよ、お前らのこと」

続く



11.12.24





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