ジョルミス(ジョル)
2016/07/05 20:48




20151002〜
次する時はジョルノが受けって約束して自分にお熱なジョルノくんに抱かれてもいいかな……なミスタのジョルミス




「好きです」

 そう伝えられたのも昔の話じゃなかった。
 流石に初めは固まってしまったが、男にしては成長過程で細い手足に中性的でびっくりするぐらい整った顔は悪くないな、と思ったのだった。その場で少し悩んだが生き残り同士で強い結び付きもあり、人付き合いの悪そうなジョルノも自分には心を開きつつあることを感じ取っていたので、関係を表す言葉が変わる程度だと思った。
 居心地が悪そうなジョルノの頭を撫でてオレも好きだぜ、と返すと大きな瞳を見たことがないくらいに見開いて今度はジョルノが固まってしまい、その様がどうしようもなく愛らしく見えた。兄のような気持ちと親のような気持ちが同時に来たように、この幸せに慣れない子供を助けてやらねばと強く感じたのだ。

 それからオレ達が近づいてゆくのに時間はそうかからなかった。一緒にいる時には隣に座って、かわいいと思うままに頭を撫でたり頬をつついたりすると困ったように目を泳がせる。うぶな少女のような反応は顔をにやけさせるのに十分だったし、撫でる手に擦り寄ってくる姿は猫のようでもあった。
 小動物を愛でるような暖かな気持ちでジョルノに愛情を注ぐのはとても幸せで、不器用ながらも嬉しそうに顔を緩ませるジョルノを見れるのは自分だけだと思うと優越感すらあった。まさに、自分だけになつく猫でも飼っているような気分だった。



 ――だが、好意を伝えられてジョルノが喉でも鳴らしそうなくらいにオレに甘えてくるのに慣れてきたころ、ジョルノの甘え方がだんだんと派手になってきた。
 いつもオレから頭を撫でてやったり、肩を抱いてやると最初にちょっと複雑そうな顔をしておいて、そのあとにそっと身体を寄せてくるのが常だった。別れ際におやすみのキスをしてやれば俯いて耳を赤くしながら途切れ途切れにおやすみなさいと言うのもかわいくてよくやった。それが、最近は返ってくるようになった。
オレがいつもするように顔を寄せて、ちょっと頬がくっついたりしながらリップ音をならす。そしてこれで大丈夫かと自信無さげに視線を寄越しておやすみなさいと部屋にいそいそと戻っていく。これだけでも帰りの車で頬がゆるゆるで大変だったがそれもはじめのうちだけだった。 今は二人になれば手を握って幸せそうにしているのをオレが毎回抱き締めて、抱き締め返されて、それでまた親愛のキス。たまに唇が頬に当たるけどそれはそれで下手くそなのがかわいい。というか当たっても全然構わない。ジョルノなら嫌悪はなかった。
「ミスタ……」
 甘えたな声を出して全身の力を抜いてしまっているジョルノに擦り寄られて、自分がジョルノのマンマにでもなったような気分だった。ちらっとだが聞いた幼少期は良いものではなかったようだし、公私はキチンと分別しているので仕事の時以外は赤ん坊みたいに甘やかしてやった。
 





2015年10月22日
ジョルノくんが攻められなくて困ってた


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