カミツレさんと戦ったとき、思わずゾクゾクした。戦いは勿論勉強になったし、また戦いたいがそれとは違う。

恋したのだ。美しいだけではなく、とても優しくてわたしに笑顔を見せてくれるカミツレさんに。まあ、誰にでも見せる笑顔なんて知っているのだが、わたしはそれでも良かった。わたしのような役立たずにも綺麗な微笑みをみせてくれたと言うだけで、わたしは幸せ。

「カミツレさん、今日も遊びに来ちゃいましたっ」
「ベルちゃん、よく来たわね。待っていたわ」

わたしを待っていてくれただなんて、と照れるように言えばくすくす笑い始めるカミツレさん。「なにが可笑しいんですか、カミツレさぁん…!」「ふふ、御免なさい。ベルちゃんがかわいくて、つい」「………!…え、えと!わたしは可愛くありませんよ!可愛いのはカミツレさんのほうです!」「…あ、ありがとう」
へにゃんと少し照れたように言うカミツレさんが、今までで一番美しくてイッシュ地方と言う場所に生まれてきてよかった、と思わず思った。

20101024
ショートケーキよりも甘い

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