応接室に僕と数十枚の書類、見るだけでげんなりしてしまう。書類からの現実逃避なのだろうかふと思った、最近六道骸と会ってない気がする。僕はアイツが大嫌いだし、別に会いたいだなんて思ってないけれどいなければいないでなんだか落ち着かない。いつもならばいつの間にかソファに座っているのに、ここ一週間見ていないのだ。病気になったのだろうか、死んだのだろうか。ざまあみやがれ。あ、けれど自分の手で殺したかったな、と少しだけの心残りを持って書類を終らせるために机と睨めっこ。
四時間ほどで全ての書類を終らせた書類の束を積み上げて、ふうとため息をつく。肩が重い、いつものことだけど今日は倍重い気がする。適当に体を動かして時計を確認する為に顔を上げる。十八時半か、と小さく呟いて何気なく応接室を確認。と、見慣れた紫色を見つけた。反射的にため息が出る。

「何しに来たの」
「暇つぶしに」
「ねえ死んでよ」
「嫌ですよ」

ほんと死んでくれないかな、こいつ。ともう一回ため息をついてみれば一瞬にしてこちらに移動してきたのだろう六道が、目の前で笑っている。「近い、邪魔」「酷い」ケラケラ笑うこいつ、今すぐにでも息の根を止めたいが折角終らせた書類を血で染めるのは嫌だ。

「雲雀恭弥、」
「……………なに」
「キスしてもいいですか」
「死ね」
大人しく殺されろ
2010 10 15
ついったで書くっていったからきちんと書いたもん!
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -