朝、私は体にかかる重さで起きた。
「…ん……ぅ、ぅん?」
目の前にきれいな紫色がある。どっかで見たことあるような…。

ピントがあって三蔵の顔だと分かってとたんに意識がはっきりする。
「さ、さんぞ!?」
おもわず声が上ずった。

整った顔がすぐ近くにあって焦る。
話せば唇が触れてしまいそうだ。
顔の横に三蔵が手をついていて、顔を逸らそうにもできなかった。

あまりそうゆうのに免疫ない私は、プチパニックを起こしてしまう。
あれ、この体制。
私、三蔵にのし掛かられてる?!

「…自分で人間になるうと思ったらこうなった。おい、起きろ。飯。」
「う、あ、はい。」
つまり、私より早く起きた三蔵は人間に姿を変えようと思って、寝てる私の唇に額を押し付けた結果こんなことになったらしい。
一晩で人間化は解けてしまうのか。
三蔵は言いたいことだけ言ってそそくさと部屋を出ていってしまった。

ごめん、三蔵。
ご飯はもうちょっと先になりそうです。
まだ、ベッドから出れそうにない。
ドキドキしてるし、顔も赤いのが収まってない。


あるていどのきけんをかくごしましょう


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