騎乗位
「…んっぁ…ふぅ…っあ」
八戒のお腹に手をついて腰を前後に動かす。
私の動きに合わせて響くずちゅ、という水音はいつのまにか気にならなくなっていた。
少しでも強い刺激がほしい。ただとにかく快感を求めて私はひたすら腰をふる。丁寧に前戲を施されたno nameの体は熱く火照っていた。
しかし、初めての騎乗位という体位にうまく動けずにもどかしさばかりが募る。
体の中にたまった熱を発散出来なくてつらい。
「違いますよ。no nameが好きなとこはここでしょう。ほら、腰を使ってここをついて。」
「っっああ!」
八戒はぎこちなく腰を動かす私に焦れったくなったらしい。
私の腰を両手でがっしりと固定し、お手本とばかりにいいところを的確につく。
八戒の攻めに耐えきれなくなって、上半身を八戒に預けてしまった。頬にあたる八戒の吐息も熱い。
「やっぱりno nameに上はまだはやかったですかね。」と呟いて八戒は私を丁寧な動作でベッドに寝かせる。つながったままで体勢をかえたので、それにさえも反応してしまい、恥ずかしい声が漏れた。
八戒はその声にくすりと笑いつつ、「僕も、そろそろ限界なんで、いきますね。」
といって腰を大きく動かしはじめる。八戒の、私を見る眼にははっきりと情欲が浮かんでいて、それが私をまた高ぶらせた。
中は強い刺激に歓喜して、きゅうきゅうと締まって八戒の射精を促す。
「あっ、はっかいっ…はっかいっ…んぁ!」
限界が近くなって、八戒の名前をうわ言のように呼ぶ。八戒も柳眉を寄せていて、限界が近いらしい。 腰の動きがより大胆になって、中に熱いものを感じる。それと同時に私も絶頂に達して反射的に腰を八戒に押し付けてしまって、より深いところに八戒の種を迎いいれる結果となった。
八戒のが抜けても、まだ絶頂の余韻が残っているのか、そこはひくひくと蠢いている。
起き上がろうと腹に力を込めると穴から白いものが垂れてシーツを汚した。
「汗かいたので、お風呂、一緒に入りましょうか。」
まだまだ夜は続く。
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